
次世代型テーマパークを展開するリトプラ、シリーズCラウンドで資金調達を実施──タカラトミー・GENDA GIGO Entertainmentと資本業務提携も
次世代型テーマパーク「リトルプラネット」を展開する株式会社リトプラは、シリーズCラウンドの資金調達を実施し、計6社からの出資を受けたと発表した。同時に、株式会社GENDA GIGO Entertainment、株式会社タカラトミーと資本業務提携を締結。今後のロケーションベースエンターテインメント事業の拡大と新業態の共同開発に向けた連携を本格化させる。
出資企業一覧
今回のラウンドに参加したのは、以下の6社(五十音順):
株式会社GENDA GiGO Entertainment(資本業務提携)
株式会社小学館
株式会社タカラトミー(資本業務提携)
株式会社トーハン
株式会社広島ベンチャーキャピタル
Life Design Fund(イオンモール×イグニション・ポイント)
調達資金は、「リトルプラネット」を軸とするエンタメ事業の拡大、新たな国・地域への展開、新業態の開発に充てられる予定だ。GENDA GIGOやタカラトミーとの協業はすでに複数のプロジェクトで実績があり、今回の資本提携を機に中長期的なパートナーシップへと発展させていくという。
タカラトミー・GENDA GIGOとの本格連携
タカラトミーとは2024年より共同展開している「タカラトミープラネット」を通じて、玩具とXR技術の融合を図ってきた。ベイブレードやリカちゃんといった人気IPと、リトプラの技術力による体験型エンタメの開発が進行中だ。
一方、GENDA GIGO Entertainmentとは、これまで国内3か所、海外2か所で「リトルプラネット」のライセンスパークを展開しており、両社が持つ空間演出・運営ノウハウの融合によって、より没入感ある施設の創出が期待されている。
出資企業からの期待の声も続々
小学館は、「物語やIPの可能性がさらに拡がる」と海外展開にも意欲を示し、トーハンは「書店併設型施設『Muchu Planet』が集客に貢献」と実績を語る。広島VCは「地方創生の一翼を担う」と評価し、イオンモールも「施設の滞在価値を高めるコンテンツ」と高く評価した。
代表・後藤氏「アソビでミライをつくる」実現へ加速
リトプラ・代表取締役の後藤氏は、「構想段階から協業してきた企業とともに、アソビの可能性を広げたい」とコメント。「パークの開発から運営までを内製化し、テクノロジーとクリエイティブで独自の世界観を構築してきた当社にとって、パートナー企業の参画は次なるステージへの鍵になる」と語る。
“未来のアソビ”を世界へ──拡がる「リトルプラネット」構想
「リトルプラネット」は、“体感・探究・思考・創造・交流”の5つの体験価値を提供する次世代型テーマパーク。XR技術を活用したアトラクションや、データを記録するリストバンド「シャリング」など、テクノロジーと遊びを融合させた施設として人気を博している。

現在、国内外合わせて26か所に常設展開しており、コラボ型パークも含めさらなる拡張を見据える。
今後もリトプラは「好き」や「夢中」といった感情を起点に、エンターテインメントの新しい形を模索し続ける。中期経営計画に基づき、国内外での出店を加速させるほか、IP連携や新業態の開発にも注力していく。今後、エンタメ業界に新たな“波”を起こす存在として注目を集めそうだ。
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(TOMORUBA編集部)