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テイクアウトSaaS「テイクイーツ」運営のランプ、シリーズAで7億円を調達──累計10億円突破へ

テイクアウトSaaS「テイクイーツ」運営のランプ、シリーズAで7億円を調達──累計10億円突破へ

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飲食店やスイーツ店向けにテイクアウトの注文受付・管理を可能にするSaaS「テイクイーツ」を展開する株式会社ランプは、2025年5月19日、DNX Venturesおよび三井住友海上キャピタルを引受先とした第三者割当増資により、総額7億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、累計調達額は10億円を突破した。

今回の資金調達は、今後の機能拡張・販売促進・組織拡大を視野に入れたもので、全国2,500以上の導入実績と累計60万件超の注文データという確かな成果を背景に、さらなる成長フェーズへと舵を切る。

国内のテイクアウト市場 7.7兆円規模。立ちはだかる課題に挑む

国内のテイクアウト市場は、富士経済社の調査によると約7.7兆円規模に達する。しかしながら、慢性的な人手不足、原材料高騰、そしてアナログ業務の温存といった課題により、業界の生産性向上には高いハードルがある。

特に電話注文や紙ベースの管理といった非効率な業務フローは、現場にとって大きな負担であり、消費者側も混雑や注文トラブルによる不便を強いられている。

「テイクイーツ」がもたらす3つの価値

ランプが提供する「テイクイーツ」は、こうした課題に対して三つの解決策を提示している。

1つ目は業務効率の改善。最短即日で自社用のオンライン注文サイトを立ち上げられるため、電話対応や紙での受付が不要に。ある導入店では電話注文が9割削減されたという。

2つ目はトラブルの削減。聞き間違いや紙・FAXでのミスを排除することで、業務の安定性が向上。消費者にとっても、スマートフォンから24時間注文できる利便性は魅力的だ。

3つ目は売上の向上。オンライン予約により注文の回転率が上がり、顧客データの利活用によってリピート施策も可能になる。

大手導入が信頼の証に──百貨店や商業施設との連携も

2020年のリリースからわずか4年で、全国2,500店舗以上に導入された「テイクイーツ」。累計注文数は60万件を超え、導入企業からは「ブランドイメージを損なわず、運用に寄り添った柔軟な設計が評価されている」という声が寄せられている。

さらに百貨店や商業施設との連携により、サービスの展開領域も広がっており、今後の拡張にも期待がかかる。

投資家・代表のコメント

リード投資家のDNX Venturesは「同社は人手不足に苦しむ現場の“ペイン”に真摯に向き合ってきた。単なるDXにとどまらず、売上貢献のあるプロダクトに成長した」と評価。

三井住友海上キャピタルも「大手有名ブランドの導入が続き、サービスの優位性と市場ニーズの確かさを実感している」と述べ、継続投資に踏み切った背景を説明している。

ランプの代表取締役・河野氏は「地方出身の私が感じた不便さからスタートしたテイクイーツが、ここまで来られたのは顧客、仲間、投資家の皆さまのおかげ」と感謝を述べ、「次なるステップへ強くコミットする」と力強い意志を示した。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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