1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. 日本文化体験の予約サイトを運営するJ-CATがシリーズBで11.3億円調達――“感動体験”で日本の魅力を世界へ、国内外で事業拡大へ本格始動
日本文化体験の予約サイトを運営するJ-CATがシリーズBで11.3億円調達――“感動体験”で日本の魅力を世界へ、国内外で事業拡大へ本格始動

日本文化体験の予約サイトを運営するJ-CATがシリーズBで11.3億円調達――“感動体験”で日本の魅力を世界へ、国内外で事業拡大へ本格始動

  • 14663
  • 14652
  • 14639
3人がチェック!

大人向けの非日常体験を提供する予約サイト「Otonami(おとなみ)」、および訪日外国人向けのラグジュアリー体験サービス「Wabunka(わぶんか)」を展開するJ-CAT株式会社は、2025年5月15日、シリーズBラウンドにおいて総額11.3億円の資金調達を完了したと発表した。これにより、同社の累計資金調達額は18.3億円に到達した。

今回のラウンドには、三井住友海上キャピタルをリードとし、DBJキャピタル、グローバル・ブレイン、Joyance Asia、三菱UFJキャピタルのほか、J.フロント リテイリング関連ファンドも参加。さらに、日本政策金融公庫、商工中金、三菱UFJ銀行からの借入も加わる形での大型調達となった。

「Otonami」で広がる大人の知的体験市場

J-CATが展開する国内向けサービス「Otonami」は、文化、芸術、美食、ウェルネスといった上質なテーマを軸に、490以上の体験プランを提供。2025年4月時点で、延べ利用者数は10万人を超えた。

特筆すべきは、体験の質と独自性だ。一流の職人や講師と共に創る限定性の高い体験は、知的好奇心を刺激する“学びある余暇”として評価されている。2025年1月には会員制サービス「Otonami Salon」を開始。さらに、4月には大丸東京店に実店舗「Otonami Lounge Tokyo」をオープンし、“学びの遊び場”をコンセプトにしたラウンジ型空間の提供をスタートさせた。

「Wabunka」で実現する唯一無二のジャーニー型体験

インバウンド向けサービス「Wabunka」は、日本文化を体感する高付加価値な体験を通じて、訪日旅行者に“唯一無二の滞在”を提供する。単なる予約サイトにとどまらず、宿泊、文化体験、移動手段を一括で設計・手配するトータルジャーニー型のサービスとして進化中だ。

現在は約300の体験プランを展開し、毎月約20の新規プランを追加。顧客満足度は9.5/10と高水準を記録している。今後は提携を進めている国内ラグジュアリーホテルや海外エージェントとの連携を強化し、地方地域への体験展開も視野に入れている。

高まる体験型ラグジュアリーニーズと観光市場の追い風

近年、国内外ともに“本物の価値”を求める層からの体験型ラグジュアリー需要が急拡大。日本のインバウンド市場も2024年には過去最高の約3,687万人の訪日外国人を記録し、ラグジュアリー・トラベルの世界市場も2032年には3兆880億米ドルに達する見込みだ。

そうした追い風を受け、J-CATは“感動体験”という独自の切り口を武器に、観光の新しいスタンダードを創出している。正確な情報へのアクセスが難しいという訪日外国人の課題に対しても、J-CATは丁寧な企画とクリエイティブを重視し、体験を一貫してプロデュースする姿勢を貫く。

J-CATは、「Otonami」と「Wabunka」を単なるサービス提供にとどまらせず、“体験を通じたライフスタイルの進化”を掲げるプラットフォームへと昇華させることを目指している。

2030年までには、高付加価値な体験領域における国内外シェアNo.1の「OTMA(Online Travel Media Agent)」を目標とし、日本の観光業界に新たな価値をもたらす存在として進化を続ける構えだ。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント3件

  • 川村祥人

    川村祥人

    • LushAura株式会社
    0いいね
    チェックしました
  • 川島大倫

    川島大倫

    • フリーランス
    0いいね
    チェックしました