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塩野義製薬×ピクシーダストテクノロジーズ×TCN、「CATV×ガンマ波サウンド™」プロジェクト開始──テレビをつけるだけの新たな健康習慣で認知症に挑む。新たな健康習慣の創出へ。

塩野義製薬×ピクシーダストテクノロジーズ×TCN、「CATV×ガンマ波サウンド™」プロジェクト開始──テレビをつけるだけの新たな健康習慣で認知症に挑む。新たな健康習慣の創出へ。

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日本が直面する超高齢化社会において、認知症の予防とケアは喫緊の課題だ。2025年には全国で730万人、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されている。その中でも東北地方の高齢化率は全国平均を上回り、2045年には65歳以上が43.7%を占めると予想されている。

こうした課題に対し、新たなアプローチで解決策を模索するのが、塩野義製薬、ピクシーダストテクノロジーズ(以下、PxDT)、東北ケーブルテレビネットワーク(TCN)の3社による「CATV×ガンマ波サウンド™」プロジェクトだ。本取り組みは、テレビをつけるだけで認知機能の維持・改善が期待できる新たな健康習慣の創出を目指す。

ガンマ波サウンド™とは?

「ガンマ波サウンド™」は、PxDTと塩野義製薬が共同開発した認知機能のケアを目的とした特殊な音だ。40Hzのガンマ波は、記憶や推論といった脳の認知機能に深く関わる周波数とされている。実際にマウスを用いた研究では、40Hzの音刺激によって認知機能が改善する結果が報告されている。また、ヒトを対象とした臨床研究でも、40Hzの音と光による刺激が脳萎縮を抑える可能性が示唆されている。

これまでの40Hz音は単調なパルス音であり、日常的に聞き続けるには難しさがあった。しかし、ガンマ波サウンド™は、テレビやラジオの音声にリアルタイムで40Hzの変調を施し、生活に溶け込む形で無理なく聴取できるように設計されている。日常の中で無意識に聴くことで、認知症予防や認知機能維持の効果が期待される。

CATVを活用した健康習慣の確立

本プロジェクトでは、東北地域のCATVを活用し、ガンマ波サウンド™を組み込んだ放送コンテンツを提供する。CATVは地域に密着したメディアであり、高齢者にも親しみやすいプラットフォームだ。現在、TCN加盟の15社17局のうち、まずは10局がプロジェクトに参加。視聴者は特別な機器を用意することなく、いつものテレビ番組を視聴するだけで自然にガンマ波サウンド™の恩恵を受けることができる。

この取り組みは、東北地域の健康習慣のモデルケースとなるだけでなく、全国・世界への展開も視野に入れている。CATV事業者との連携を強化し、国内への普及を進めるとともに、高齢化が進む海外市場にも展開する計画だ。

新しい認知症対策の可能性

これまで認知症の予防には、運動や食事、社会的交流が重要とされてきたが、日常的に続けるのが難しいという課題もあった。テレビを見るだけで取り組めるガンマ波サウンド™は、負担なく日常に取り入れられる新たな選択肢となるだろう。本プロジェクトが成功すれば、認知症対策の概念そのものが変わる可能性がある。

何か特別なことをするのではなく、ただテレビをつけるだけ。そんな新しい健康習慣が、東北から全国、そして世界へ広がる日は近い。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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  • 平田稔和

    平田稔和

    • フリーランス
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