1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. NTT東日本×アジラ、商業施設や無人店舗の安全を守る「MIMAMORI AI」サービス提供開始―― AI×通信で実現する次世代防犯対策
NTT東日本×アジラ、商業施設や無人店舗の安全を守る「MIMAMORI AI」サービス提供開始―― AI×通信で実現する次世代防犯対策

NTT東日本×アジラ、商業施設や無人店舗の安全を守る「MIMAMORI AI」サービス提供開始―― AI×通信で実現する次世代防犯対策

  • 14266
  • 14259
  • 14251
5人がチェック!

人口減少や高齢化による人材不足が深刻化する中、商業施設や無人店舗では警備員の配置が難しくなり、安全管理の負担が増大している。この課題を解決するため、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と株式会社アジラが、クラウド型異常検知AIサービス「MIMAMORI AI」の提供を開始する。

防犯カメラの役割を進化させるリアルタイム異常検知

従来の防犯カメラは、事件・事故の記録が主な役割だった。しかし、現場では「リアルタイムで異常を検知し、未然に防ぐ」機能が求められている。こうしたニーズに応え、「MIMAMORI AI」は2025年3月31日から提供を開始する。

本サービスは、NTT東日本のクラウド型防犯カメラ「ギガらくカメラ」とアジラの行動認識AIを組み合わせたもので、骨格推定技術を活用し、人の姿勢や動きを解析する。転倒、逆走、不審な動きなどをリアルタイムで検知し、警備員や管理者へ即座に通知することで、迅速な対応を可能にする。

クラウド型の利便性とコストメリット

「MIMAMORI AI」はクラウド型であるため、導入や管理が容易である。拠点に録画サーバーや解析サーバーを設置する必要がなく、インターネット接続のみで運用できる。映像データはクラウド上で一元管理されるため、遠隔監視や複数拠点の統合管理も可能である。

料金は1台あたり月額1.5万円(税抜)程度で、短期間のスポット利用にも対応する。例えば、イベント開催時の一時的な防犯強化にも活用できる。

具体的な活用シーン

「MIMAMORI AI」は、人手不足が問題となる中小規模の商業施設や無人店舗での利用が想定される。

  1. エスカレーター事故の未然防止

    エスカレーターでの転倒や転落事故が増加する中、本サービスはエスカレーター前での滞留や逆走などの危険行動を検知する。パトランプやスピーカーで注意喚起を行うことで、事故を未然に防ぐ。

  2. 無人店舗の治安維持

    コインランドリーなどの無人店舗では、浮浪者の寝泊まりや不正行為が問題となっている。2024年11月に実施された実証実験では、異常検知機能により迷惑行為の早期発見と対処が可能になり、店舗の安全性とサービス品質の向上につながることが確認された。

「MIMAMORI AI」の導入により、商業施設や無人店舗の安全性が向上し、警備業務の効率化も実現する。人手不足が深刻化する中、AIと通信技術を活用することで、より安心・快適な社会の実現を目指す。

防犯・監視システムは、記録するだけの時代から、異常を検知し未然に防ぐ時代へ移行している。「MIMAMORI AI」は、新たな防犯インフラとして社会を支える存在となるだろう。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント5件