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長距離ワイヤレス給電(AirPlug™)技術の社会実装を実現するエイターリンク、累計68億円の資金調達を実施
米・スタンフォード大学発のスタートアップ企業であり、ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル世界”の実現を目指すエイターリンク株式会社は、シリーズBエクステンションラウンドにて18億円、ベンチャーデットにて10億円、シリーズBラウンドとしては合計38.6億円の資金調達を実施した。これにより、設立以来の累計調達額は約68億円(借入金、助成金含む)となった。
今回のシリーズBエクステンションラウンドでは、既存投資家であるジャフコ グループ、スパークス・アセット・マネジメントをファンド運営者とする未来創生3号ファンド、慶應イノベーション・イニシアティブ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、みずほキャピタル、新規投資家として、環境エネルギー投資、ブーストキャピタル、未来創造キャピタル(みずほリースCVC運営会社)、りそなキャピタルの合計9社が引き受けた。
また、静岡銀行、Funds Startups、あおぞら企業投資より、ベンチャーデットによる資金調達を実施している。
資金調達の背景・目的
エイターリンクはマイクロ波ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル世界”の実現を目指して、FA(Factory Automation)、ビルマネジメント、メディカルの3領域へのワイヤレス給電技術を応用した事業を展開し、空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション「AirPlug™*」を提供している。
今回調達した資金は、FA領域に対する新規プロダクト開発、ビルマネジメント領域における「AirPlug™」のグローバル展開、さらに半導体事業及び新規領域に対する研究開発のための投資を行っていく予定。また、送電距離の更なる向上と小型化等技術課題の解決とコストダウンにも取り組み、新製品開発も行う予定だという。新たなグローバル市場の開拓とともに、ワイヤレス給電技術のインフラ化とそのメインプラットフォーマーとなるべく、事業を加速させていく。
* AirPlug™は、エイターリンク株式会社の登録商標です。
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(TOMORUBA編集部)