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ゲノム解析技術を不妊治療分野へ医療実装するVarinos、総額3億円の資金調達

ゲノム解析技術を不妊治療分野へ医療実装するVarinos、総額3億円の資金調達

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ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・臨床実装するVarinos株式会社は、 2020年 9月 11日、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、および、みやこキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資により3億円の資金調達を実施した。同社は今回の資金調達によって、マーケティングの強化、海外展開を視野にいれた事業拡大、IPOにむけた組織体制の構築に邁進する。

Varinos株式会社はゲノム医療の実現化を目指し、元イルミナ社員の桜庭喜行氏と同じく元イルミナ社員の長井陽子氏を中心とした創業メンバーにより2017年2月20日に設立された。現在は生殖医療および産婦人科領域を中心に女性のヘルスケアを支える新規の臨床検査を開発・提供している。

最新のゲノムテクノロジーを活用して同社が独自開発した「子宮内フローラ検査」は、不妊や着床障害の原因となりうる子宮内の乳酸菌や病原性細菌を網羅的に調べることが可能で、妊娠成功率を高めるために、日本全国の不妊治療クリニックや大学病院に導入されている。また、日本産科婦人科学会が進めている着床前遺伝子検査(PGT-A)の特別臨床研究に解析機関の一員として参加しており、国難ともいえる日本の少子高齢化問題の解決のため、子宮内フローラ検査と併せて、妊娠成績の向上に貢献するための検査を開発・提供している。今後、生殖医療領域だけでなく、周産期領域および新生児領域を対象としたゲノム関連検査についても開発を進め、妊娠から出産までに生じる様々な課題を解決する、ゲノム検査業界のリーディングカンパニーとして邁進するという。


▲次世代シークエンサーを用いた臨床検査の開発と実用化

2020年8月には、本社および検査ラボラトリーをお台場のダイバーシティ東京オフィスに移転し、検査処理能力の拡張、新検査サービスの迅速な開発に向けた人材採用を加速している。今後は今回の資金調達を通じて、新型コロナ渦におけるデジタルマーケティングの強化、PGT-Aの国内普及、子宮内フローラ検査事業の海外進出を進めてゆくと同時に、IPOに向けた準備を加速させるという。


▲新設のお台場ラボラトリー

<会社概要>

Varinos株式会社

診断や治療方針の決定にゲノム情報を利用するゲノム医療の実現化を目指したベンチャー。他国から遅れをとっている日本のゲノム検査業界をけん引すべく、本格的なゲノム解析が実施できる衛生検査所として、精度管理を徹底しながら次世代シークエンサーを使った新しい検査サービスを医療機関に提供してゆく。子宮内フローラ検査を世界で初めて実用化した。直近では、日本産科婦人科学会が主導するPGT-A多施設特別臨床研究に解析機関として参加している。最新のゲノム検査をタイムリーに市場に投入することで日本のゲノム医療の活性化を図り、医療の現場でゲノム検査がもっと身近なものになる社会の実現を目指す。中小企業基盤整備機構が主催するJapan Venture Awards 2020では経済産業大臣賞を受賞した。


▲桜庭喜行氏(代表取締役)、長井陽子氏(取締役)

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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