AI技術を活用した商品データ整備のソリューションを提供するLazuli、シリーズBラウンドで10億円の資金調達を実施
AI技術を活用した商品データ整備のソリューションを提供するLazuli株式会社は、シリーズBラウンドで10億円の資金調達を実施した。本ラウンドでは、グローバル・ブレイン株式会社をリードインベスターとして、SBIインベストメント株式会社やCarbide Venturesが参加。これにより、同社の累計調達額は15億6000万円に達した。
Lazuliは2020年の創業以来、生成AIを活用した「Lazuli PDP(Product Data Platform)」を核に、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するソリューションを展開。同プラットフォームは、商品データの統合や分析を通じて顧客体験を向上させるだけでなく、企業のデジタル施策を効率化する役割も果たしている。これまでにアサヒビール、ロッテ、ベイシア、ヤマダデンキなどの大手企業で採用され、データ整備の効率化や顧客データの活用による価値創出を支援してきた。
生成AIと「Lazuli PDP」の革新性
「Lazuli PDP」は、企業が保有する多様な商品マスタデータを統合し、AI技術を活用して整理・名寄せすることで、製品情報を使いやすい形に整備するプラットフォーム。複数の外部データベースに分散していた商品情報を一括管理し、メタタグの付与や関連付けを行うことで、情報活用の効率化を実現する。また、整理されたデータは各種ツールに自動的に連携されるため、製造業者や小売業者が直面するデータ管理の課題を解消できる。
Lazuliの強みは、AIによる自然言語処理技術を駆使し、食品・飲料、電化製品など幅広い分野で適用可能な柔軟性だ。例えば、食品メーカーでは原材料情報の統合、小売業では商品在庫データの効率的な管理など、さまざまな業界のニーズに応じたカスタマイズが可能であり、単なるデータ管理ツールにとどまらず、企業のビジネスプロセス全体を支援するDXプラットフォームとしての価値を持つ。
資金調達による今後の展望
今回のシリーズBで調達した10億円は、以下の重点分野に活用される予定だ。
1.「Lazuli PDP」の機能拡張:生成AI技術のさらなる高度化と新機能の追加
2.採用の強化:トップエンジニアやセールスチームを増強し、開発力と営業力の強化
3.パートナー戦略の加速:業界リーダーとの連携を深化し、新たな市場機会の開拓
生成AIの活用領域を広げることで、データ分析の精度やスピードを向上させ、より多くの企業に付加価値を提供することを目指す。
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(TOMORUBA編集部)