海外eSIMアプリ「トリファ」、総額12億円の資金調達を実施
株式会社トリファは、ANAホールディングス、グローバル・ブレインらの新規株主および金融機関から総額12億円の資金調達を実施した。
海外eSIMアプリ「トリファ」とは
海外eSIM(*1)アプリ『トリファ』は世界200以上の国や地域で簡単にインターネットを利用できる海外eSIMアプリ。従来のようにレンタルWi-Fiの予約・受取・返却や現地SIMカードの購入・入れ替えの手間を省き、アプリひとつでスムーズに海外通信が可能となる。現在トリファは国内のeSIMアプリとしてダウンロード数No.1(*2)、国内旅行カテゴリランキングにおいても、eSIMアプリでトップの実績を誇っている。
海外渡航における通信手段
従来、海外渡航で通信を利用するためには、レンタルWi-Fiや現地SIM、キャリアのローミングを利用するしかなかった。また、レンタルWi-Fiを利用する海外渡航者は、予約・受取・返却の手間や、渡航中常にレンタルWi-Fiを携行する不便さ、さらには付属品やレンタルWi-Fiの紛失リスクなどがある。トリファであれば、現地レートのリーズナブルな価格でeSIMを手配でき、最短3分で通信の利用が可能。そのため渡航先で余計な荷物を持ち運ぶストレスもない。
市場環境とトリファの成長性
世界のeSIM市場規模は、2032年までに62億9千万ドルと、年間20%以上の成長率が見込まれる巨大な市場となっており、今後eSIMのシェアが拡大していくことが予測されている。(*3)トリファは、2021年のコロナ禍にサービスを開始し、強固なサポート体制、通信品質の向上、ユーザーフレンドリーなアプリ体験を通じて、海外渡航者の不安に寄り添うプロダクトを開発してきた。現在アプリストアの満足度は4.6、レビューは約1,500件(*4)と高い評価を受け、利用者は急速に増加し、四半期ごとに利用者実績で平均160%以上の成長を遂げている。
社名変更のお知らせ
また、今回の資金調達に伴い社名を株式会社ERAKEから株式会社トリファ(英名: trifa Inc.)に変更した。これにより、社名とブランドの統一を図り、さらなる認知度の向上とプレゼンスの強化を目指していく。
資金調達の背景と目的
サービス利用者拡大
オンラインおよびオフラインでのキャンペーンを強化し、ユーザーベネフィットに即したマーケティング施策を拡大することで、ブランド認知度を一層向上させる。また、プロダクト面でも、機能改善と新機能の開発を進め、顧客の行動分析を基に、よりパーソナライズされた体験の提供を推進。これにより、最高の旅行体験を提供し、事業全体の成長を加速させていく。
採用・組織の強化
採用および人材開発への投資を強化し、プロフェッショナル層の採用を加速させる。さらに、組織開発と人材育成にも注力し、チーム全体のスキルと能力を向上させることで、組織の成長を持続的に促進していく。
インバウンド・海外への展開
現在主に提供している日本人のアウトバウンド顧客だけでなく、市場が拡大するインバウンド顧客向けのサービス提供にも注力すると同時に、韓国・台湾・香港といったアジア圏の顧客へのアプローチもしていきながらグローバル展開も加速させていく。
*1 eSIM:スマートフォンにあらかじめ内蔵された仮想SIM(通信回線を利用可能にするチップ)
*2 国内の「旅行用eSIMアプリ」におけるDL数(2024年1-2月・iOS&Android合算値・data.ai調べ)「旅行カテゴリから旅行用eSIMアプリ(アプリ名か説明文に「旅行」「eSIM」が含まれるアプリ)を同社にて抽出しDL数を算出したもの
*3 Fortune Business Insights, “eSIM市場規模、シェアおよび業界分析、アプリケーション別(スマートフォン、ラップトップ/タブレット、コネクテッドカー、ウェアラブルデバイス、スマート家電、車両追跡など)、業界別(小売、家庭用電化製品、製造、自動車、運輸・物流) 、エネルギーと公共事業、その他)、および地域予測、2024 ~ 2032 年”
*4 2024年10月7日時点
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