ヘッジホッグ・メドテック、片頭痛治療用アプリ・頭痛AI診断開発に向け5億円の資金調達を実施
プログラム医療機器開発を目指す株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、シリーズAラウンドにおいて慶應イノベーション・イニシアティブ及びDBJキャピタルをリード投資家とし、スクラムベンチャーズ、D4V(Design for Ventures)、新生企業投資、神戸大学キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルが運営するファンドを引受先とした5億円の資金調達に関する契約締結を行った。今回の資金調達により、片頭痛治療用アプリ、PMS(月経前症候群)治療用アプリ及び頭痛AI診断の開発とそれらに伴う人材採用を進めるという。
事業概要
近年、新たな疾患の治療方法として薬事承認されたプログラム医療機器を提供するデジタルセラピューティクス(DTx)領域が注目されている。DTxの市場は2030年には3.2兆円に達するとされており、2020-2030年の10年間の平均成長率は26.1%と大きな成長を遂げるといわれている。
ヘッジホッグ・メドテックは、第一弾として生活への影響が大きく、就労世代の患者が多い片頭痛治療用アプリの開発を行ってきた。それに加え、新たに頭痛AI診断、緊張型頭痛治療用アプリの開発も開始しており頭痛領域における統合的なソリューションの提供を目指している。また、第二弾として、頭痛と同様に女性活躍に大きな影響を与えている疾患であるPMS(月経前症候群)をターゲットとした治療用アプリの開発に取り組んでいる。
ヘッジホッグ・メドテックは、上記のプロダクト群により患者ライフサイクルに寄り添ったソリューションを提供し、患者・医療機関へ一貫した価値提供の実現を目指しているという。
資金調達の背景と今後の展開
ヘッジホッグ・メドテックは片頭痛治療用アプリ、PMS(月経前症候群)治療用アプリ、新たに開発を開始した頭痛AI診断の薬事承認を目指し、開発・臨床試験を進めている。
今回実施した資金調達により、CXO・エンジニア等の採用を強化するとともに医療機関と連携した臨床試験を推進し、プロダクトの有効性の探索を進める。
また、より日常生活から健康状態を改善していくため「企業向けの健康管理サービス」の提供を目指し生活圏と医療圏をつなぐサービスを展開していくという。
資金調達について
既存投資家である4社に加え、新たに3社が株主として参画し、力強いバックアップ体制のもと事業を推進していく。
<既存投資家>
・慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)(リード)
・DBJキャピタル(リード)
・スクラムベンチャーズ
・D4V(Design for Ventures)
<新規投資家>
・新生企業投資
・神戸大学キャピタル
・SMBCベンチャーキャピタル
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