自律移動型ロボットのSEQSENSE、総額17.9億円のシリーズB資金調達を実施
自律移動型ロボットの開発・製造を行うSEQSENSE株式会社は、シリーズBラウンドにて総額17.9億円の資金調達を実施。川崎重工、東北大学ベンチャーパートナーズ、東京センチュリー、フジタ・イノベーションキャピタル、東海東京インベストメント、テイケイ、八十二インベストメント、七十七キャピタル、ジャパンインベストメントアドバイザー、JMTCキャピタルを中心にその他投資家7社を引受先としている。今回の調達により、累計調達額は29.9億円となった。調達した資金をもとに、同社は警備ロボット事業の更なる拡大と、川崎重工を事業パートナーとし、共同で屋内配送向けサービスロボット「FORRO(フォーロ)」の事業化を進めるという。今後も同社は働き手不足や生産年齢人口の減少といった課題への解決策として、実務利用できるロボットの社会実装を進めていくという。
同社の事業状況について
▲国内で実稼働中の警備ロボット『SQ-2』
同社は「世界を変えない。」というミッションを掲げ、深刻化する働き手不足の解決策として、自律移動型ロボットの開発・製造・サービス提供を行っている。現在は自律移動型警備ロボット『SQ-2』を中心にサービスを提供しており、2019年のローンチ以降、日本全国で約40台のロボットが警備現場で実稼働している。
2022年12月時点の保安業の有効求人倍率(パート含む)は7.43倍※1とコロナ禍後も依然として市場全体の中でも非常に高い倍率を保っている。こうした中で『SQ-2』の活用は単なる作業効率化に留まらず、ロボットを使った新たな警備業務の在り方を導入先パートナーと共に構築し、施設管理全体の高度化に寄与している。
また、同社は自社の持つ高い自律移動技術を他領域でも活用するために、事業バートナーと共同事業を展開している。2022年より、本ラウンドでの引受先でもある川崎重工と共に屋内配送向けサービスロボット『FORRO(フォーロ)』の開発・事業化に取り組んでいる。2023年7月より引受先のフジタ・イノベーション・キャピタルの母体でもある藤田医科大学でのトライアルサービスを開始するなど、事業パートナーとの協力のもと自社だけでは成し遂げることが難しかった他領域での自律移動型サービスロボットの社会実装を実現していくという。
同社は、今後も労働人口減少に歯止めがきかないなか、その技術力と知見を活かし様々な領域で実務利用できるサービスを実装することで、課題解決を実現することに注力していくという。
※1:保安の職業には施設警備員や道路管理員、交通誘導員だけでなく、自衛官や消防官、警察官、海上保安官なども含まれる。
資金調達概要
調達金額 17.9億円
調達方法 第三者割当増資
主な引受先(敬称略、順不同)
・川崎重工業株式会社
・東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
・東京センチュリー株式会社
・株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル
・東海東京インベストメント株式会社
・テイケイ株式会社
・八十二インベストメント株式会社
・七十七キャピタル株式会社
・JPE第2号株式会社(ジャパンインベストメントアドバイザー)
・JMTCキャピタル合同会社
ほか、7社
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