ハッチ・ワーク、シリーズBで総額6億円の資金調達を実施
株式会社ハッチ・ワークはENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、株式会社マーキュリアインベストメント、イノベーション・エンジン株式会社、株式会社ベンチャーラボインベストメント、南都キャピタルパートナーズ株式会社などを引受先とした第三者割当増資により、シリーズBラウンドで総額6億円の資金調達を実施した。
今回の資金調達により、同社が開発・提供する月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」のさらなる全国拡大に向けた新サービス設計やシステム開発への投資を強化する。また、地方銀行との連携やMasS時代を見据えた「月極駐車場を社会インフラとする研究開発」も開始するという。
尚、今回の調達により同社の累積資金調達金額は16億円となった。
資金調達の背景と目的
同社は、月極駐車場を管理する不動産会社の業務効率化とユーザーの利便性向上において、「国内最大の月極駐車場DX推進企業」を標榜し、月極駐車場検索サイト「アットパーキング」を軸として、不動産会社向け月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」(「オンライン契約可能駐車場数」「オンライン契約者数」「累計空き待ち予約利用者数」で国内最多)を提供している。現在は、賃貸管理系、電鉄系、JA系、コインパーキング系、住宅開発系など、全国の様々な不動産会社とユーザーが参画する月極駐車場のプラットフォームへと成長している。
特に「アットパーキングクラウド」は、月極駐車場の集客力が高まり、同時に業務削減ができるとして、全国で導入が急加速している。調達した資金は、さらなる拡大に向けた新サービス設計やシステム開発へ投資し、不動産会社やユーザーの利便性を向上する。また、このたび出資いただいた南都キャピタルパートナーズの親会社である南都銀行とも連携することで、地域で月極駐車場を管理する不動産会社のDXを推進する。今後、さまざまな地方銀行との連携を強化していく。
一方で、月極駐車場は居住地周辺に多数存在するため、今後はあらゆるサービスにつながる社会インフラとなる可能性が高いと考えている。次世代移動サービス「MaaS」に注目が集まるなか、月極駐車場の利活用に向けた研究開発を開始。これにより、不動産会社へ月極駐車場の新しい収益機会を創出するほか、人々の生活を豊かにしていく。
引き受け先一覧およびコメント
■ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社
ENEOSイノベーションパートナーズとして、不動産領域への初の出資であり、ハッチ・ワーク社が手掛ける月極イノベーション事業には高い期待を寄せております。月極駐車場領域はENEOSが目指す低炭素循環型社会に向けたまちづくりやシェアモビリティ、ライフサポート事業の展開のために重要な要素と考えております。双方のシナジーを最大限発揮し、同社の更なる事業発展をサポートしてまいります。
■イノベーション・エンジン株式会社
2020年12月の初回投資後1年で、月極駐車場DX化事業は大手有力企業との取引が次々始まるなど業界のリーダたる地位を着実に築き上げてきました。当社プラットフォームを通じて集積されたデータ群を活用することで、今後さらにスケールの大きな事業展開に発展すると期待しています。
また世界的なSDGsの流れから、駐車場への充電器設置などEV普及の鍵となる当社の可能性にも注目しており、私どもとしても全力でご支援するべく追加出資をさせて頂く事になりました。
■南都キャピタルパートナーズ株式会社
ハッチ・ワーク社が手掛ける月極駐車場のDX化事業は、地主、管理会社、利用者の三方が抱える課題を解決する素晴らしいサービスです。長年不動産業務を営んできたハッチ・ワーク社だからこそ、現場の課題感をよく理解し、最適なサービス設計を実現していると感じています。
今回の投資を通じ、南都銀行グループとして事業の発展を支援させて頂くとともに、地域でのサービス活用を推進し、地域経済の発展に貢献して参ります。
■株式会社ベンチャーラボインベストメント
ハッチ・ワーク社が提供するアットパーキングクラウドは、駐車場利用者と不動産管理会社の悩みを同時に解決するDXプラットフォームです。業界NO.1として更なる成長を遂げながら、同時に電気自動車の普及の鍵となる給電ステーションの問題にも取り組んでいけることに大変魅力を感じました。
弊社としても、社会的な意義も大きい会社として、今後の成長をご支援していきたいと考えております。
■株式会社マーキュリアインベストメント
月極駐車場管理業務は、コインパーキングに比べてITの活用が遅れている領域です。募集・契約・集金・督促等においてアナログな業務フローが常態化しており、これらが管理業者の生産性、利用者の利便性に負の影響を与えています。ハッチ・ワーク社は、月極駐車場管理業務のDX支援と、利用者に対するサービスのオンライン化を通じ、管理業者・利用者双方に大きな便益を提供しています。また、プラットフォーマーとしてEVやMaas時代における月極駐車場アセットの新しい事業機会を創出していくポテンシャルがあると評価しました。
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