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運送業界の価値創出を目指す「CBcloud」| 約60億円の資金調達を完了、CBcloudインフラの社会実装を加速

運送業界の価値創出を目指す「CBcloud」| 約60億円の資金調達を完了、CBcloudインフラの社会実装を加速

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ITを活用し運送業界における新たな価値の創出を目指すCBcloud株式会社は、国内および海外の機関投資家や事業会社を引受先とする第三者割当増資(シリーズCラウンド)および大手金融機関からの追加融資枠設定により、総額約60億円の資金調達を実施したことを発表。今回の調達により、2016年9月からの融資を含む累計調達額は、約80億円となる。

資金調達の背景

CBcloudは2013年の設立以来「『届けてくれる』にもっと価値を。」のビジョンのもと、荷主と配送パートナーを直接つなぐプラットフォーム「PickGo」や、運送会社向け業務支援システム「SmaRyuトラック」、宅配事業者向け業務支援システム「SmaRyuポスト」の提供を通し、配送パートナーの価値が正当に評価される仕組みづくりと配送現場の生産性改善に取り組んできた。

その結果、「PickGo」の二輪車・軽貨物の個人パートナーは合わせて4万人、一般貨物の協力運行会社は1,000社を超え、日本最大級の配送プラットフォームに成長。また「SmaRyuトラック」の導入社数は880社以上、「SmaRyuポスト」は今年度末までに全国750局の郵便局への導入を予定している。

今後、これらの取り組みをさらに進化させ、テクノロジーの力で配送現場をエンパワーするとともに、拡張性と柔軟性を兼ね備えた物流インフラを世の中に実装していくために、今回総額60億円の資金調達を実施。調達した資金は、プロダクト強化やマーケティングのみならず、事業を成長させていくための人材採用に充当する予定だという。また、多様な業界の企業とのアライアンスを通じて、ポストコロナ時代に適したモノの流れを実現することで、顧客企業のビジネス拡大を支援していく考えだ。

今後の展開 

■サービス/プロダクト強化

ポストコロナ時代に適した新しい物流を世の中に実装するために、プロダクトとサービスの強化を図っていく。具体的にはまず、CBcloudのプラットフォームの特徴を活かした緊急/即日配送サービスを「PickGoエクスプレス」と再定義し、従来の法人・ウェブ経由のみならず、個人のお客様にアプリ経由でも依頼してもらえるようにしたという。その結果、発注時の利便性がさらに高まることに加え、今まで未対応だった買い物代行以外での個人の配送ニーズの取り込みも図る考えだ。

また、「PickGoエンタープライズ」を新たに定義し、PickGoの配送パートナー、飛行機、鉄道などのアライアンスを含む配送インフラネットワークやテクノロジーをフル活用することで、顧客企業の個別ニーズに応じた物流を構築・提供していく。一例として、ネットコンビニやネットスーパーなど、従来は難しかった短いリードタイムでの配車や、予測しにくい需要変動への対応が可能となる。「PickGoエンタープライズ」を通じて、同社は顧客企業の物流費用削減のみならず、売上成長や新たな事業の創出なども支援していくという。


■人材採用強化

CBcloudでは「世の中の眠る力に革新を。」のミッションのもと、志を共にする仲間とともに配送現場をエンパワーし、配送パートナーの価値が正当に評価される仕組み作りと新しい物流インフラの実装を加速させていく考えだ。そのために今まで以上に組織を強化すべく、採用を加速していくという。

■アライアンス強化

CBcloudの目指す世界観は、多くの企業との共創で実現するものだ。これまでも、既存株主をはじめ志に賛同してもらえる様々な企業と、軽貨物マッチング領域での事業拡大に取り組んできた。今後は軽貨物領域に留まらず、ラストワンマイルを含めた物流全般に関して、CBcloudのプラットフォームをインフラとして実装してもらえるよう、これまで以上に多様な業種の企業とのアライアンスを加速させていく。

CBcloud株式会社 代表取締役CEO  松本 隆一氏のコメント

『このたび、国内外の投資家並びに金融機関から多くのご支援をいただき、大変心強く感じると共にご支援いただいた皆様のご期待にお応えできるよう、より一層視座高く事業を成長させて行く所存です。

労働力人口の減少による担い手不足は全産業に共通する課題ですが、ドライバーの急速な高齢化や若年層の参入へのハードルが高い物流現場では、コロナ禍を背景とした輸配送ニーズの急激な高まりも重なり、さらに厳しい状況にあります。CBcloudでは物流現場で培った知見とITの知見を活かし、引き続き「ドライバー・パートナーファースト」の実現に向け課題解決に努めてまいります。

また、CBcloudのプラットフォームをさらに強化しながら、想いを共有いただけるパートナー企業とともに社会に新たな価値を創出し、物流を魅力ある産業へと押し上げ、パートナー企業の発展を支援してまいります。』

既存株主からのコメント

●株式会社シーアールイー 代表取締役会長 山下 修平 氏

『CBcloudとは2017年9月の初回投資・業務提携、2019年7月の追加出資を経て、軽車両リースの共同事業や物流課題を抱える当社取引先への新たな配送スキームの構築支援など連携を強化してきました。同社の国内最大級の配送プラットフォームは、物流業界が直面する課題解決のキーファクターです。当社の物流インフラプラットフォームとの連携を更に強化し、国内物流業界の付加価値創造を進めてまいります。』

●株式会社ANOBAKA 代表取締役社長 長野 泰和 氏

『創業期にCBcloudに資本参加させて頂いたANOBAKAからすると、当時松本さんが語っていたビジョンがどんどん具体化されている感覚です。2016年の夏頃に当時オフィスだった屋根裏部屋で最初の打ち合わせをした時から考えるとすごい成長だなと思いますが、CBcloudが描く未来の実現はまだまだこれからです。今回の資金調達はそのスピードを加速させる大きな一歩になります。単にプラットフォームを運営するスタートアップからインフラを提供するリーディングカンパニーに変貌しつつあるCBcloudにさらに注目してほしいです。』

●ソフトバンク株式会社 法人事業統括 デジタルトランスフォーメーション本部 副本部長 山口 智弘 氏

『ソフトバンクは2019年7月にCBcloudに出資し、当社の重要なビジネスパートナーとして協業を進めてきました。CBcloudは優れたテクノロジーとビジネスモデルで物流業界に変革を与え続けており、今回の資金調達によって同社のプラットフォームが一層強化され、物流業界が抱える課題の解決に向けて大きく前進されることを期待しております。』

※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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