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パナソニック×SQUEEZE | 非接触・非対面・省人化運営と高品質な接客の両立によるホテル経営のDXに向けて共創開始

パナソニック×SQUEEZE | 非接触・非対面・省人化運営と高品質な接客の両立によるホテル経営のDXに向けて共創開始

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パナソニック株式会社と株式会社SQUEEZEは、パナソニックが提供する接客を伴う業務の最適化を促進する遠隔コミュニケーションシステム「AttendStation(TM)(アテンドステーション)」、および電力モニタリングと遠隔コントロールシステム「AiSEG2(アイセグツー)」を用いた共同実証実験を開始すると発表した。実施場所は、SQUEEZEが運営する次世代型スマートホテル「Minn 蒲田」(東京都大田区)。非接触・非対面・省人化運営と高品質な接客の両立によるホテル経営のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現する目的で行う。


実証実験を行う背景

ホテル事業の収益は、固定費が高いにも関わらず、売上が環境変化により影響を大きく受ける財務構造であり、その中でも人件費は全体の支出における約40%を占めている(※1)。固定費を極力効率化した運営は、今後持続可能な事業を実現する上でも大きな課題だ。

パナソニックは、ホテル業界のDXを推進し、省人運営実績のあるSQUEEZEと実証実験を行うことで、すでにSQUEEZEが実現している無人・省人施設において有人運営と同水準の接遇サービスによりホスピタリティを維持・向上させ、さらに客室単価を上げ、リピート率の向上を実現できるのかを検証する。本実証実験を通じてよい顧客体験の創出、ホテルの原価管理の精緻化をもたらすサービス、ソリューションの創出を、SQUEEZEと共に目指す考えだという。

※1:出典「日本旅館協会:令和元年度営業状況等統計調査」

実証実験の内容

今回、遠隔コミュニケーションシステム「AttendStation(TM)」は、宿泊客から離れた場所にいるフロントコンシェルジュが、ディスプレイ上のアバターを介し、宿泊客からの問い合わせ対応などの接遇を実施する。

アバターは操作しているフロントコンシェルジュの顔の動きと声に連動する。状況に応じてお辞儀をするなど、しぐさを選択することもできるため、宿泊客と非接触・非対面ながらも表情豊かで対面に近い案内が可能だ。

また、あらかじめ用意している補足説明資料やWEBサイトを対話内容に合わせてスタッフが表示することもできる。ゲストの満足度を損ねることなく、フロント人員の人件費約75%削減を目指すという。


電力モニタリングと遠隔コントロールについては、IoTやAIなど最先端の技術と、配線器具や開閉センサーなどの技術を融合した「HOME IoT」の中核機器「AiSEG2」を活用。これまでホテルにおける水光熱費の管理は、部屋別ではなく棟全体での管理が一般的だったが、今回の実証実験では、住宅分野で展開してきた「AiSEG2」を住空間同様のホテル居住空間へ活用することで部屋ごとの電気代を緻密に把握し、部屋ごとの採算の見える化による原価管理を推進する。

また「AiSEG2」をSQUEEZEの無人チェックインシステムと連携させることで、ゲストのチェックイン・アウトに連動して、空調・照明のスイッチをオン・オフさせ、部屋ごとの電気代約10%削減を目指す。

将来的にはチェックアウトのタイミングの把握や、電力使用データによる滞在状態、電気機器の使用有無を確認し、水光熱費の低減や適切な清掃の最適リソース配分を行うなど、さらなるコスト削減にも取り組むという。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部