日本調剤×フルタイムシステム | 非接触の処方薬受け渡しの実証実験を開始、宅配ロッカーで24時間受け取り可能に
全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社は、コロナ禍により非接触でのコミュニケーションのニーズが高まる中、世界に先駆け「宅配ロッカー・スマートピックアップロッカー」を開発、展開する株式会社フルタイムシステムとの合同プロジェクト第二弾として、日本調剤 根津薬局において処方薬受け渡しの実証実験を12月10日より開始した。同実証実験では冷蔵機能付きの「スマートピックアップロッカー」(フルタイムロッカー)を使用し、24時間いつでも処方薬を受け取り可能な体制を整え、非接触による処方薬の受け渡しのニーズや、作業の効率化などを検証する。なお、冷蔵機能付きの宅配ロッカーでの処方薬の受け渡しは、調剤薬局業界初の試みとなる。
▲上写真:日本調剤 根津薬局
▲薬局の営業時間外でも処方薬の受け取りが可能
実施の背景
日本調剤とフルタイムシステムは、コロナ禍においても患者が安心して薬物治療・服薬指導を受けられる環境を整備することを目指し、非接触の処方薬受け渡しの実証実験を2020年11月2日より開始した。第二弾となる今回は、風除室にスマートピックアップロッカーを設置することで24時間いつでも処方薬を受け取れる体制を整備した。全てのロッカーに冷蔵機能を搭載することで、薬局の営業時間外であっても冷所保存が必要な処方薬も安全に受け取ることができる。
「スマートピックアップロッカー」について
▲冷蔵機能と抗菌シートを備えたロッカーでの受け取り
今回の実証実験に使用する「スマートピックアップロッカー」は、フルタイムシステムが開発した宅配ロッカーであり、視認性の高いタッチパネルによって、誰でも簡単に操作ができる。QRコードをかざすだけで荷物の受け取りが可能で、利便性にも配慮した設計となっている。電気錠の制御や利用履歴データは、コンピュータで管理されるため、患者が処方薬を受け取ったかどうかを薬局で管理することも可能。冷蔵機能を備えることによってロッカー内の温度を一定に保つ仕様となっており、監視システムで24時間温度監視が可能。異常温度となった際には監視システムにアラートが出るため、ロッカー内の医薬品の品質を担保する。また、タッチパネルとロッカー内部の床面は「抗菌シート」で保護されているため感染症の拡大防止にも寄与する。
実証プロジェクト概要
実証プロジェクト:フルタイムロッカーを利用した非接触による処方薬の受渡しの検証
・待ち時間短縮による感染症対策
・作業の効率化
・患者・店舗スタッフ双方の安全性の向上
第二弾:日本調剤 根津薬局(東京都文京区) 12月10日より運用開始
日本調剤は今後も感染症の拡大防止や患者の利便性・安全性向上のための体制構築を目指すとともに、良質な医療サービスの提供を通して社会に貢献していくという。
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