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“建設現場の見える化ソリューション”が内閣総理大臣賞を受賞した「第3回 日本サービス大賞」とは?

“建設現場の見える化ソリューション”が内閣総理大臣賞を受賞した「第3回 日本サービス大賞」とは?

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革新的で優れたサービスを表彰する「第3回 日本サービス大賞」が10月27日に開催されました。同賞は地方創生、6次産業化、デジタル化、グローバル化、異業種連携、健康、働き方改革、女性活躍、多文化共生など、様々な分野のサービスを表彰する制度です。

第3回目となる今回は全国から762件の応募が集まり、主催者であるサービス産業生産性協議会(SPRING)の委員会による審査を経て受賞者が決まりました。

本記事では第3回 日本サービス大賞で受賞プロジェクトや、これまで大賞を受賞したプロジェクトを紹介していきます。

日本サービス大賞の狙いは日本のサービス業の生産性向上

はじめに、日本サービス大賞の狙いについて触れておきます。日本サービス大賞はサービス産業生産性協議会(SPRING)が主催しているもので、SPRINGは、サービス産業の生産性を高めることを目的に発足した組織となっています。SPRINGが課題としているのは、「日本のサービス業の生産性の低さ」です。

日本のGDPにおけるサービス業の占める割合は、1955年には47.0%でしたが、2016年には72.2%にまで大きくなっています。

 

しかし、生産性に目を向けてみると、米国を100とした場合日本は50.7%しかありません。日本のGDPの大部分を占めるサービス業の生産性が非常に低いのです。

 

SPRINGはここを伸び代と捉えて、2015年から「革新的な優れたサービス」を表彰する日本サービス大賞を始めました。

関連記事:日本サービス大賞委員長・村上氏と考える――サービスイノベーション 日本の生存戦略とは?

第3回内閣総理大臣賞は「建設現場の見える化・最適化ソリューション」

ここからは、日本サービス大賞で受賞したプロジェクトの紹介をしていきます。今年10月に開催された第3回だけでなく、過去に受賞したプロジェクトも振り返ってみましょう。

【第3回内閣総理大臣賞】小松製作所の土木建設サービス全体のデジタル業態革新「スマートコンストラクション」


第3回内閣総理大臣賞は製造大手の小松製作所による土木建設サービス全体のデジタル業態革新「スマートコンストラクション」です。

「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」実現に向けて、建設現場の測量、施工、検査などのプロセス全体をデジタルでつないで実際の現場とデジタルの現場を同期させながら、施工の最適化を実現するDXソリューションとなっています。

受賞理由は①業態を根本から革新する3D地形データ、ドローン、ICT建機等を活用したこと、②従来型建機を廉価にICT建機化するレトロフィット・キットを販売し、業界全体のDXの底上げしたこと、③グローバル展開していることです。

建設現場の効率化を進める「SMARTCONSTRUCTION」の取り組みによってオープンイノベーションを活性化させており、TOMORUBAが2019年に小松製作所のイノベーション推進を取材しています。取材の中でCTO室の冨樫氏はスマートコントラクションについて「当社がソリューションカンパニーへと進化する上での成長戦略の中核にあるとても重要なもの」と言及しています。

関連記事:【今の建設現場はカッコいいか?】コマツとの共創で現場に変革を

なお、先日発表された「第3回 日本サービス大賞」では、内閣総理大臣賞を含め、以下のサービスが受賞しています。


【第2回内閣総理大臣賞】三菱地所の「街のブランド化に向けた丸の内再構築の地域協働型プロデュース」


第2回内閣総理大臣賞は三菱地所の「街のブランド化に向けた丸の内再構築の地域協働型プロデュース」です。

「世界で最もインタラクションが活発な街」をコンセプトに、丸の内エリアのビジネスセンターとしての価値を捉え直し、従来のディベロッパーの枠を超え、公的空間も含めた丸の内エリアの街全体の変革をトータルプロデュースするサービスとなっています。

具体的には、エリア内の約7割を占める他の地権者との協議体制、地権者と千代田区・東京都・JR東日本との公民連携体制を構築することで、ハードとソフトの両面から街づくりを進め、土日も賑わう丸の内エリアを実現しました。

【第1回内閣総理大臣賞】九州旅客鉄道のクルーズトレイン「ななつ星in九州」


第1回内閣総理大臣賞は九州旅客鉄道のクルーズトレイン「ななつ星in九州」です。

九州各地で運行するクルーズトレインは「Design&Story列車」と呼ばれるプロジェクトとして展開されており、「ななつ星」をはじめ「或る列車」や「指宿のたまて箱」号などがあります。その集大成とも言える「ななつ星」は豪華列車というハード面だけに留まらず、鉄道を輸送事業から感動を呼ぶサービス事業へ大きく転換させた革新的なサービスとなっています。今や「ななつ星」の知名度は全国的なものに成長し、日本の鉄道旅におけるイノベーティブなサービスとなりました。

関連ページ:過去の受賞一覧

【編集後記】生産性の飛躍にはイノベーションが不可欠

受賞したプロジェクトを見ると、いずれも既存事業にイノベーティブなアイデアや技術を取り入れていることがわかります。サービスの向上を目指そうとすると、どうしても今までのやり方にとらわれて「今のやり方で、もっと効率よく」と考えてしまいます。

しかし受賞プロジェクトは、自社の強みと世の中の課題を見つめ直し、ゼロベースからサービスを作り上げているように見えます。このような考え方は大規模あ新規事業だけでなく、日常的な業務でも取り入れられるのではないでしょうか。

TOMORUBA編集部

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    シリーズ

    日本中の革新的な優れたサービスを表彰する

    2021年で4度目の開催となる、「日本サービス大賞」。内閣総理大臣賞をはじめ、過去に79ものサービスが表彰され、人を笑顔に、地域を元気に、そして社会を豊かにしてきた。同アワードが評価する、ポストコロナの社会を切り拓く 革新的な優れたサービスに迫る。