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エッジAIプラットフォームのIdein、事業戦略ラウンドとして20億円の資金調達を実施

エッジAIプラットフォームのIdein、事業戦略ラウンドとして20億円の資金調達を実施

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Idein株式会社(イデイン)は、エッジAIプラットフォームActcastの事業拡大に向け、第三者割当増資により20億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、Ideinの累積資金調達額は約33億円となる。

資金調達の背景

Ideinは2020年1月にActcastの正式版をリリースした。Actcastとは、エッジデバイス上で画像解析AIなどを実行して実世界の情報を取得し、Webと連携するIoTシステムを構築・運用するためのプラットフォームサービスだ。安価なデバイスを用いてエッジ側で解析を行い、不要な情報を送信しないことによって、運用コストを大幅に削減している。また、プライバシーへの配慮も行いながら、AI/IoTシステムの普及を実現できる点も特徴のひとつだ。


同社はさらにActcastエコシステムを構築すべく、パートナプログラムである「Actcast Partner Program」を開始。現在では、先進AIアルゴリズム開発企業やシステム開発企業、エンドユーザとなる大手事業会社など、71社もの企業が参加しているという。

2020年4月には事業開発部を創設し、既に複数の事例およびPoC案件を抱え、今まさにActcast事業の本格的な拡大に向けたスタートラインにある。このような背景の中、Actcast事業の拡大をより着実に実現させ、さらなる成長への足がかりとすべく、事業戦略ラウンドとして位置づけた資金調達を実施するに至ったという。

本ラウンドの引受先

第三者割当増資の引受先は、アイシン精機株式会社、KDDI株式会社(KDDI Open Innovation Fund3号)、双日株式会社、株式会社DG Daiwa Ventures(DG Lab 1号投資事業有限責任組合)、株式会社DGベンチャーズ、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、いわぎん事業創造キャピタル株式会社(岩手新事業創造ファンド2号投資事業有限責任組合)だ。

引受先の多くが、事業会社およびその関連会社であり、エッジAIプラットフォームであるActcastの自社、および事業での活用について取り組む重要なパートナーだ。Ideinは今回の資金調達を経て、そのパートナーシップをより強固なものとし、Actcast事業の拡大を加速していくという。


引受先各社のコメント

■伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 常務執行役員 流通事業グループ担当役員 尾本 昇氏

「Ideinは深層学習推論の高速化を実現した高い技術力を有するプラットフォーマーであると認識しています。世界的にIoT市場の拡大が期待されており、CTCが培ってきたSI力とIdeinのAI/IoT技術を組み合わせることにより、ヒト、デバイス、街、あらゆるモノがつながる、2030年の明るい未来を実現するスマートな社会を目指します。」

■いわぎん事業創造キャピタル株式会社 代表取締役社長 稲垣 秀悦氏

「​弊社は、岩手銀行グループ会社のVCで、3年前から岩手県出身の中村社長に注目しており、今回のラウンドでの投資に至りました。 エッジコンピューティングやAI/IoT市場は、今後、世界的にも拡大が見込まれ、また、当社の技術力は、日本国内の大手企業を含めた多数のパートナー企業の存在や英国のARM社からパートナー認定を受ける等高く評価されています。 弊社としては、Actcastが世界のIoTプラットフォームサービスとなるよう期待するとともに、中村社長が岩手県の経済活性化にも貢献されることを確信しております。」

■KDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長 中馬 和彦氏

「政府が提唱しているサイバー空間とフィジカル空間の間でデータが循環するSociety5.0において、データ負荷分散、低遅延改善等の課題解決のため、5Gネットワークとともにエッジコンピューティングが重要な役割を果たすと考えています。この中で、フィジカル空間におけるセンシングを担うエッジコンピューティングのパートナーとしてIdein社に大いに期待しています。KDDIのIoT・クラウド等を通じ、新しいビジネスの創造を一緒に目指していきたいと考えています。」

■双日株式会社 エネルギー・社会インフラ本部 社会インフラ開発室長 廣瀬 正佳氏

「Idein社が開発したプラットフォーム「Actcast」は、独自のコンパイラ技術により、廉価なデバイスによる高速コンピューティングを実現、エッジAIの社会実装を大きく加速させると期待しています。Idein社の「いち早く社会実装し”場”を抑える」戦略と、商社ネットワークとの高い共益性を元に、海外展開も視野に入れ、この度出資することに致しました。」

■株式会社デジタルガレージ 代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO 林 郁氏

「今後更に、あらゆる分野でIoT化が進行を早め、データ量そのものが爆発的に増加するなか、エッジコンピューティングは必要不可欠な技術となっています。Idein社の技術は、英国Arm社のAI Partner Programのパートナー企業に認定されたように、日本だけでなくグローバルのあらゆる場面で活用される可能性を秘めています。当社は、最初の資金調達ラウンドより参加してきています。また、中村社長には日本を代表する知能として、当社のDG Lab (オープンイノベーション型研究開発組織)でも初期からAI領域のアドバイザーに参画いただくなど連携を続けてきました。今後も、DGグループ全体で、Idein社のグローバルでの挑戦をサポートしていきます。」

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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