1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. エッジAIのエイシング、シリーズB投資ラウンドにおいて総額7億円の資金調達を実施
エッジAIのエイシング、シリーズB投資ラウンドにおいて総額7億円の資金調達を実施

エッジAIのエイシング、シリーズB投資ラウンドにおいて総額7億円の資金調達を実施

0人がチェック!

エッジAIにおいて、導入機器側でリアルタイムな自律学習・予測が可能な独自のAIアルゴリズム「AiiR(AI in Real-time)※1」シリーズを提供する株式会社エイシングは、「第一生命保険株式会社」およびスパークス・グループ株式会社を運営者とする「未来創生2号ファンド」の2社を引受先とする第三者割当増資により、三井住友海上キャピタル株式会社を運営者とする「MSIVC2018V投資事業有限責任組合」を引受先とした2019年11月の調達と合わせて、シリーズB投資ラウンドにおいて計7億円の資金調達を実施したことを発表した。2017年に実施したシリーズAにおける約2億円の資金調達と合わせて、これまでの累計調達金額は約9億円となる。

※1 「AiiR (AI in Real-time) 」について

「AiiR(AI in Real-time)」は、エイシングが独自開発する、エッジ(導入機器)側でリアルタイムな自律学習・予測が可能なAIアルゴリズム技術。代表的なアルゴリズムである「ディープ・バイナリー・ツリー(DBT)」は、高精度、軽量かつ環境の変化を逐次学習可能という特徴を持ち、製造業やモビリティ業界を中心に実装化が進んでいる。この他にも、市場のあらゆるニーズに応える同社独自のAIアルゴリズム技術の研究開発を進めることで、「ものづくり」における課題を解決していく。

資金調達の背景・目的

近年、これまでクラウド上で実行されることが一般的であったAIの情報処理をエッジ※2側で実行する「エッジAI」の具体的な導入ニーズが高まりを見せている。特に“自動運転”や“第4次産業革命”といった、より注目を集めている分野でその需要が高まっている。同社では、エッジAI業界において、導入機器単体がクラウドを介することなくリアルタイムに自律学習・予測することが可能な独自のエッジAIアルゴリズム「AiiR」シリーズを開発・提供している。

※2:産業用ロボット(FA:Factory Automation)や、スマートフォン、コンピュータが内蔵された自動車など、利用者の近くにある“機器”を指す。

昨年11月に実施した資金調達後、 「AiiR」技術の研究開発への投資や、エッジAIアルゴリズムの専門開発チーム「Algorithm Development Group(ADG)」の設立など、エッジAIの領域において、アルゴリズムの開発から顧客のシステムへの実装までをワンストップで提供する技術的な体制づくりに注力してきた。

そして、この度調達した資金は、「ADG」をはじめとする同社の強み“組み込み技術”を活かした開発体制の強化や開発人材の育成、これまでにない新たなエッジAIアルゴリズムの商用化に向けた活動へさらなる投資を加速していく。同社では、“ものづくり”の国である日本の産業競争力の一翼を担うべく、製造業の品質と生産性の両立を実現することにより、国内外問わず、エッジAIによる第4次産業革命をより一層推進していくという。

株式会社エイシング 代表取締役CEO 出澤 純一氏のコメント

“昨今では世界的にエッジAIへの期待が高まっており、弊社はこのニーズに応えるべく、更に技術力と組織体制に磨きをかけていくステージに入りました。

この度、第一生命保険株式会社様、未来創生2号ファンド様、並びに昨年11月にMSIVC2018V投資事業有限責任組合様からご出資いただきました資金を最大限に活用し、より一層の事業強化・拡大を推進して参ります。特に、エッジAI市場において他に類を見ない新アルゴリズムの研究開発に注力し、顧客提案力を強化するとともに、グローバル展開に向けて人材の育成及び優秀な人材の確保にも注力して参ります。

世界に誇れる技術を生み出し続けるエッジAIのグローバル・カンパニーを目指して、事業を展開していく所存でございます。”

引受先 第一生命保険株式会社 オルタナティブ投資部長 水上将克氏のコメント

“高齢化や人口減少による人手不足が深刻化する中で、日本の持続的な経済成長には製造業の自動化・効率化は必要不可欠であり、独自のエッジAI技術や革新的なソリューションサービスを通じ、エイシングが日本の産業を力強く下支えしていく企業に成長されることを期待いたします。”

<株式会社エイシングについて>

長年にわたる機械制御とAIに関する研究成果を基に2016年12月設立。岩手大学発ベンチャー。 2018年8月「大学発ベンチャー表彰2018~Award for Academic Startups~」における、経済産業大臣賞を受賞。2018年3月「起業家万博」にて総務大臣賞、 2017年2月株式会社日本総合研究所主催 「未来2017」最終選考会にて日本総研賞など、数多くのベンチャーアワードを受賞。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件