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レンタルDXに取り組むTENTがシリーズAラウンドにおいて1.7億円の資金調達を実施

レンタルDXに取り組むTENTがシリーズAラウンドにおいて1.7億円の資金調達を実施

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レンタルモール「カウリル」やレンタル専用在庫管理ツール「ZAIKA」を運営する株式会社TENTは、Logistics Innovation Fundをリード投資家とし、CBC、ほくほくキャピタル、他個人投資家1名を新規引受先とする第三者割当増資を行い、約1.7億円の資金調達を実施。これにより、累計調達額は約3.5億円となった。

また西濃HDとの業務提携により、レンタル/サブスクサービス運営に対し課題を抱えた企業向けに、モノのレンタル/サブスクのフルフィルメントサービスの提供を開始。

資金調達について

今回、Logistics Innovation Fund、CBC、ほくほくキャピタル、他個人投資家1名より、シリーズAラウンドで新たに約1.7億円の資金調達を実施。これにより、累計調達額は約3.5億円となった。

2020年に現在のレンタルプラットフォームへとサービス形態の舵を切って以降、様々な出来事があったが、市場ニーズの変化を意識し、日々サービス運営に取り組むことで「モノのレンタル/サブスク専門プラットフォーマー」としての実績を着実に積み上げてきているという。

今回の資金調達の実施により成長スピードをさらに速め、様々なモノのレンタル/サブスクを介した新たな消費行動のハブとなれるよう精進していくという。

株式会社TENTの事業について

アウトドアレンタルから総合レンタルプラットフォームへ

サービス開始時は取り扱い商品がアウトドア用品中心だったため、オンシーズン/オフシーズンの流通差が激しいことが課題であったという。サブスク(月額定額)機能の追加や利用プラン最適化等、プラットフォーム出店者/利用者双方が、モノのレンタル/サブスクを利用し易くなるように、サービスアップデートを進めることで、順調に取り扱いカテゴリの多様化を進めることが可能になったという。その結果、課題であったシーズン性の波も解消し、特に2022年夏以降は順調にGMVを伸ばし事業を成長させている。

出店企業の声

新規ビジネスとしてレンタルサービスを始められた企業から、既存レンタルサービス運営会社様のリプレイスまで、さまざまな企業がカウリル/ZAIKAのサービスを利用している。

株式会社ヤマップ 担当者

取扱カテゴリ:登山用品

私たちヤマップは、スマホの電波の届かない場所でも現在地がわかる登山地図GPSアプリ「YAMAP」を提供しています。また、ヤマップのスタッフが本当にいいと思える山道具を「YAMAP STORE(ヤマップストア)」で販売しています。

「YAMAP RENTAL(ヤマップレンタル)」のサービスは、登山者のみなさんが山へ行くときの道具に関する悩みや、帰ってきてからのメンテナンスなどの負担を、もっと少なくしたいという思いから開始しました。 カウリルの仕組みをを導入することで、短期間でスムーズにYAMAP RENTALを開始できたことは大きな収穫だったと考えています。また、通常のレンタルだけでなく、レンタル後購入を組み合わせた商品展開ができることも、YAMAP RENTALにとってプラスになっています。

島村楽器株式会社 商品部 商品課 主任 桑波田泰明 氏

取扱カテゴリ:楽器

音楽教室限定で実施していた楽器レンタルサービスを、広く一般のお客様へお届けする方法を探しておりました。

サービスコンセプトの"気軽と安心"に合うプラットフォームがシンプルでフレンドリーなカウリルのサービスでした。新たなお客様へのタッチポイントとして重要なツールとなっています。

株式会社ヒマラヤ 商品第2部 アスレチックスポーツチーム 主任 原田 憂太 氏

取扱カテゴリ:ウィンター/アウトドア

昨今のDX化に伴い色々なサービスが多角化している中で、弊社としても新しいサービスの提供を色々と検討しており、ひとつレンタルというサービスに着目いたしました。ただ社内のインフラもレンタルに関しては整っておらず、システム投資もなかなか収益性が見えない中でしたが、カウリルというサービスに出会うことができました。まだまだ発展途上ではございますが、今後の会社の成長の為には欠かせないツールです。

西濃HDとの業務提携により「モノのレンタル/サブスク」運営に必要な全てのアセットを提供可能に

今回Logistics Innovation Fundとの資本提携と並行し、セイノーHDとモノのレンタル/サブスクサービス運用の際に発生する多くの課題を解決するためのサービス開発において、業務提携を実施。

これにより、ソフトウェア以外は出店者様が保有するアセットや環境に依存していた現状から一変し「新たにレンタル/サブスクサービスを開始したい」「既存のレンタルサービス運営をDXしたい」等の課題を抱える企業に対し、レンタル/サブスクサービスの上流から下流までを一気通貫でサポートすることが可能となるという。同社がこれまで培ってきたオペレーションや在庫管理等の運用ノウハウを最大限提供し、モノのレンタル/サブスクサービスに携わる企業様の課題を解決していくという。

セイノーホールディングス株式会社からのコメント

オープンイノベーション推進室 室長 加藤 徳人 氏

セイノーHDの運営するCVC、「Logistics Innovation Fund」は、物流業界の全体的な発展と顧客の課題解決を目指し、スタートアップとの共創に積極的に取り組んでいます。当ファンドは、Spiral Innovation Partnersのご支援のもと、業界をリードするベンチャー企業と協業し、次世代の物流ビジネスを創造することを目的としています。TENT社のサービスと弊社の物流アセットを組み合わせることで、一次流通だけでなく、レンタルリースによる二次流通のニーズにも対応することができるようになり、これにより、お客様のニーズに合わせた柔軟なロジスティクスソリューションのご提供及び、業界全体の効率化やお客様の繁栄に貢献することが期待されています。

当社は、TENT社との密な連携により、物流業界の革新を推し進め、お客様に安心・信頼・利便性を備えたサービスを提供していくため、弊社リソースを最大限活用した協業を積極的に進めて参ります。今後も当ファンドは、スタートアップとの共創を通じて、物流業界の発展に貢献していくことを目指しています。

シリーズAラウンド引受先からのコメント

Logistics Innovation Fund / Spiral Innovation Partners  代表パートナー 岡 洋 氏

TENTはその社名や出自から『アウトドア用品のレンタル / サブスク サービスを提供する企業』として認識される事があるのですが、現在は「ZAIKA」のようなクラウド型在庫管理システムなども提供しており『モノのレンタル / サブスク専⾨のプラットフォーマー』としてワンストップのソリューションを展開する唯一無二のポジションを築いています。さらに今回の調達を通じて、セイノーグループとの協業が実現されれば、より本質的な利用企業の課題解決に繋がると確信しています。TENTの今後の躍進にご期待下さい!

CBC株式会社CM.Div NBD 執行役員 家田 治郎 氏

この度、TENT様に出資するという素晴らしい機会を得ることができました。

消費者の価値観が従来の「所有型」から「体験型」に変化していく中で、レンタル・サブスクのプラットフォームが活躍する場は、今後ますます広がっていくと確信しています。弊社が有する幅広い顧客ネットワークを通じて、より多くのユーザーが「新たな購入体験」に触れることが出来るようになればと願っています。

ほくほくイノベーション共創1号投資事業有限責任組合

無限責任組合員 ほくほくキャピタル株式会社 代表取締役 毛呂 聡史 氏

ほくほくキャピタルは、ほくほくフィナンシャルグループのキャピタル会社として、

投資業務、企業経営に関する総合コンサルティング業務等を展開しており、2022年度にはほくほくイノベーション共創1号ファンドを立ち上げ、幅広いステージの企業への投資を通じて、新事業、既存事業の革新を追求し、地域の発展に向けて取り組んでおります。

TENT様は様々な業種に対しレンタル・サブスク事業を提供されており、企業の新しいビジネススタイルとして、体験購入という形で気軽に自社商品を提供できるようになると考えております。今回の出資を機に、ほくほくFGのお取引先に対して、TENT様のプラットフォームを通じた収益機会創出のご支援を幅広く展開し、新たな価値の創造に向け、TENT様と共に歩んでいけることを楽しみにしております。

代表取締役 CEO 松田 基臣 氏のコメント

この度はLogistics Innovation Fundを始め、とても心強い皆様に加わって頂けることを大変嬉しく思います。モノのレンタル/サブスク市場自体がまだまだ過渡期の中で、日々変化する出店者/消費者ニーズを的確に捉えながらサービス改善が必要なプラットフォーム運営は、しっかり前に進めているのか暗中模索の毎日ですがエキサイティングでもあります。

我々が提供するサービスを介し、ひとりでも多くの人が当社のビジョンにも掲げている「素晴らしい体験」を味わえるよう、精進してまいります。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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