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尿検査によるがんの早期発見を目指すIcaria、シリーズAの資金調達を実施し社名を「Craif(クライフ)」に変更

尿検査によるがんの早期発見を目指すIcaria、シリーズAの資金調達を実施し社名を「Craif(クライフ)」に変更

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Icaria株式会社は、ANRI、大和企業投資株式会社、Aflac Ventures LLC.、森トラスト株式会社、米国ベンチャーキャピタルファンドFounders FundのスカウトファンドであるFF APAC Scout他、本邦大手企業1社、米国投資ファンド1社からシリーズAの資金調達をした。同時に、社名をIcaria株式会社から「Craif株式会社」に変更した。

【上写真】左から:代表取締役社長(CEO)小野瀨 隆一氏、技術顧問・共同創業者 安井 隆雄氏、最高執行責任者(COO)水沼 未雅氏、最高技術責任者(CTO)市川 裕樹氏

資金調達について

■資金調達の背景・目的

同社は、名古屋大学発ベンチャーとして日本が誇る素材力を用いて尿からエクソソームを捕捉し、AI(人工知能)を組みあわせて医療に応用することで、エクソソームバイオマーカープラットフォームを構築している。このプラットフォームを用いてわずか一滴の尿から、高精度でがんを早期発見する検査や個別化医療を実現する治療選択プラットフォームを開発している。今回の資金調達により、独自デバイスのさらなる開発や臨床研究の推進に取り組んでいく。

■新規引受先

大和企業投資株式会社

Aflac Ventures LLC.

森トラスト株式会社

FF APAC Scout

他、本邦大手企業1社、米国投資ファンド1社

■既存引受先

ANRI

引受先のコメント

■新規引受先

大和企業投資株式会社:代表取締役社長 平野 清久 氏

『尿由来の非侵襲ながん検査が行える』キャッチーさと、『エクソソームを捕捉する技術』を活かした各種研究の奥深さ、そして何より『ビジョンを高い解像度で共有している経営メンバー』がこのステージで揃っている強さに惹かれました。また、弊社が賛同するSDGsに資する事業であると見込み、今回Craifに出資させていただきました。小野瀬代表をはじめ、皆様のますますの成長が楽しみです。

Aflac Ventures LLC.

アフラック・イノベーション・パートナーズ合同会社代表 マネージングディレクター 島田 智行 氏

昨今、がんのリスクを調べるスクリーニング検査が注目されていますが、手軽に受けられるだけでなく、高精度であることが求められています。高精度でがんを早期発見する検査を目指すCraifには大変期待しています。弊社は今回の出資によってCraif様の研究開発をサポートし、がん検診の受診率向上につながるスクリーニング技術の発展に貢献してまいります。

森トラスト株式会社:代表取締役社長 伊達 美和子 氏

当社はコーポレートスローガン「Create the Future」の下、革新的な技術やサービスと当社のリソースを掛け合わせた新たな価値を創造し、社会課題のソリューション提供を目指しています。Craifの保有技術は、がんの早期発見を通じて健康長寿に貢献するなど、社会的意義や将来性が高く見込まれ、今回出資いたしました。当社では、ウェルネス社会の実現に向けて、ウェルネス・エクスペリエンス「Wellness Go」の提案に取り組んでおり、一緒に歩んで行きたいと考えています。

FF APAC Scout(米国):Jeffrey Lonsdale, Investor 氏

It is easier to convince patients to get their urine tested than to get a bloodtest, so I am excited by the vast increase in early cancer detection that Craif’s technology should enable.

(和訳)

尿検査は、血液検査に比べて簡便で痛みもないため、より多くの人々に検査を受けて頂けます。

Craifの技術で手軽な検査が可能になり、がんの早期発見率が大きく向上することを期待しています。

■既存引受先

ANRI:General Partner 鮫島 昌弘 氏

「君の人生を賭けて取り組むべき課題はそれじゃない、この技術で世界を変えよう」小野瀬さんをたきつけて会社を作るところから支援させていただいて早2年が経ちました。今では素晴らしいチームメンバーに囲まれ感動です。引き続き日本の高齢化という社会課題の解決に向けて真正面で取り込んで行きましょう。Change the World! Craif! 行くぞ!!!

社名変更について

新社名:Craif株式会社(クライフ)英語表記: Craif Inc.

▲新ロゴマーク

■新社名に込めた想い

新社名のCraif(クライフ)は、日本の文化の中で長寿の象徴とされている鶴“Crane(クレーン)”と、人生を意味する“Life(ライフ)”の掛け合わせにより生まれた。同社は、「人々が天寿を全うする社会の実現」というビジョンのもと、尿検査により、痛みを伴わず高精度にがんの早期発見ができる世界を目指している。がんの早期発見は健康寿命の延伸や医療費の抑制に直結する最重要課題の1つであり、世界で最も高い高齢化率である日本でこそ率先して取り組むべき課題。日本発の同社がこの課題に取り組み、世界の手本となるような高齢社会の実現に貢献していきたいという想いを込めて、Craifと制定したという。

■同社の技術と提供価値

同社は、名古屋大学発ベンチャーとして、日本が誇る素材力を用いて尿からエクソソームを網羅的に捕捉し、AI(人工知能)を組みあわせて医療に応用することで、現在のがん診療が抱えるさまざまな課題解決に取り組んでいる。同社のコアテクノロジーは酸化亜鉛ナノワイヤを用いた独自のエクソソーム抽出デバイスにある。エクソソームには核酸やタンパク質などさまざまな生体分子が含まれており、バイオマーカーとして着目を集めている。同デバイスを用いることでエクソソームを高効率に抽出することができ、疾患の発症や悪性化に深く関与しているmiRNAを1,300種類以上検出し、その発現パターンを機械学習で解析することで、高精度でがんを検出することに成功している。同技術を応用することで、わずか一滴の尿から高精度でがんを早期発見する検査や、一人ひとりに最適な治療の選択が可能となる検査を開発し、人々ががんで命を落とすことのない世界を目指すという。

※関連リンク:プレスリリース

【eiicon lab編集部】
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