【茨城県つくば市】 スタートアップ・エコシステム・コンソーシアムを設立、ディープテックの世界的拠点都市を目指す

茨城県つくば市は、同市および、茨城県・大学・研究機関などが協力してスタートアップ・エコシステムの基盤を強化する「つくばスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム」を設立したと発表した。これにより、同市はディープテックの世界的拠点都市になることを目指す。

コンソーシアム設立の背景

研究学園都市として最先端の研究機関が集結するつくば市には、約150もの研究機関に最先端の研究・事業シーズがある。それらの豊富なシーズをベースに創出されたスタートアップを支援する動きが、産学官金のセクターで活発になっている。このように、つくば市において、スタートアップを支援する機運が高まり、交流拠点や新たなオフィスの整備、起業家養成のための支援策などが提供されつつあるものの、スタートアップ・エコシステムの形成には、各組織間のさらなる連携強化や地域外のスタートアップ関係者とのネットワーク構築が重要となる。

また、つくば市のスタートアップにとって、地域における経営人材やベンチャーキャピタル、投資家などの不足により、人材確保や資金調達などが、共通の課題となっている。

これらの課題解決を図り、つくば市が強みを持つディープテック・スタートアップを中心に、スタートアップを集積し、成長する世界的拠点都市を実現することを目的に、つくば市、茨城県、大学・研究機関などが協力し、スタートアップ・エコシステムの基盤を強化するための取り組みを行う「つくばスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム」を設立したという。

コンソーシアムでは、ディープテック・スタートアップの世界的拠点を目指し、つくば市のスタートアップ・エコシステムの機能の高度化を図ることにより、スタートアップの創出や成長、および、つくば市・茨城県の経済の持続的な発展を実現する。同時に、イノベーションを社会実装して、地域に還元する活動を行う。また、他都市のスタートアップ・エコシステム拠点と連携し、つくば市のスタートアップ・エコシステムの強化を図るとともに、広域連携のスケールメリットを活かしたスタートアップ推進を目指すという。

コンソーシアムの主な活動内容

（1）つくば市におけるスタートアップ・エコシステムの形成促進に関すること

（2）産学官金の連携によるスタートアップの創出支援及び成長促進に関すること

（3）スタートアップへの実証フィールドの提供及び社会実装の推進に関すること

（4）市外からの人材・資金・企業等の獲得に関すること

（5）スタートアップ・エコシステム拠点都市間の連携に関すること

（6）その他コンソーシアムの目的を達成するために必要な取組　ほか

コンソーシアムの概要

●名 称：つくばスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム

●設立日：2020年２月26日

●目 的：ディープテック・スタートアップの世界的拠点都市の実現

●主な参画メンバー（コンソーシアム理事）：

茨城県、つくば市（事務局） 、筑波大学、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、農業・食品産業技術総合研究機構　ほか

設立会合 五十嵐つくば市長のコメント

「これだけ狭い場所に知が密集している都市はほかになく、つくばはイノベーションの拠点としての可能性を秘めています。本コンソーシアムを通して、研究学園都市のポテンシャルを最大限に生かし、ディープテック・スタートアップの世界的拠点都市を実現していきたいと考えています。」

※関連リンク：プレスリリース

（eiicon編集部）