SaaS向けカスタマーサクセス管理プラットフォームを提供するHiCustomer、1.5億円の資金調達を実施
HiCustomer株式会社は、プレシリーズAラウンドとして、アーキタイプベンチャーズ、Coral Capital(旧500Startups Japan)、BEENEXTから第三者割当増資で総額1.5億円の資金調達を実施した。
サービスの概要
HiCustomerは成長著しい産業であるSaaS向けに特化した、ヘルススコア/コミュニケーション管理/利用状況可視化が一体型で備わったカスタマーサクセスプラットフォーム。SaaSにとっての最重要経営指標であるLTVを最大化するため、プロダクトの利用ログなど顧客に関するデータをHiCustomerに集約することで、データドリブンなカスタマーサクセス活動を支援。2018年12月のサービスリリース以来、成長中スタートアップから東証一部上場企業まで幅広くSaaS企業への導入が進んでいる。
プロダクトの特徴
1.解約・アップセル兆候をタイムリーにお知らせ
-効果が最大化するタイミングでアクションが打てる
HiCustomerは顧客の利用データから退会やアップセル兆候を自動で検知し、CS担当に「今、何をするべきか」を通知。既存顧客による売上最大化の機会を逃すことがないという。
2.個別顧客へのアクションを、時系列で可視化
-再現性のある打ち手でベストプラクティスを組織に浸透
利用状況、コミュニケーション履歴、売上、契約など顧客に関する情報を時系列で管理し、打ち手がどのように結果に結びついたのかを分析することができる。これにより再現性のある打ち手が可能になり、カスタマーサクセスチームの生産性を最大化する。
3.顧客全体のヘルススコア、事業KPIをレポート出力
-PDCAサイクルを仕組み化、精度の高い打ち手が可能に
顧客の健康状態を表すヘルススコアのルールを柔軟に設定し、ライフサイクルごとの顧客全体の健康状態を俯瞰して見ることができる。活動の振り返りや、定量的な効果測定が可能になり、カスタマーサクセス活動のPDCAを仕組み化することができる。
主な導入企業(括弧内はプロダクト名)
●Hamee株式会社(ネクストエンジン)
●弁護士ドットコム株式会社(CloudSign)
●株式会社グッドパッチ(Prott)
●Wovn Technologies株式会社(Wovn.io)
●株式会社ROXX(agent bank、back check)
●スタディプラス株式会社(Studyplus for School)
導入効果
●解約率を50%削減
HiCustomerの導入で顧客のプロダクト活用状況が低下している兆候をタイムリーに察知。カスタマーサクセス担当が即座にフォローアップする業務フローが確立できたことで解約率が半減。
●アップセルの増加
プロダクトの特定機能を活用している顧客を検出し、さらなる活用を促す施策を実施したことで7%の顧客でアップセルを実現。
●カスタマーサクセス1名あたりで対応できる顧客数が倍増
顧客の分析作業に毎回数時間割いていたが、HiCustomerの導入により集計作業が不要に。また、フォーカスするべき顧客の特定が可能になったことで顧客数が直近1年間で倍増する中、人員は増やさず業務を行うことが可能に。
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(eiicon編集部)