Yper×Robot Home|置き配バック「OKIPPA」とリモート解錠システムを活用した、荷物受け取りの実証実験を開始
物流系ITスタートアップであるYper株式会社は、株式会社TATERUの子会社である株式会社Robot Homeと共同で、スマートフォンで応答・解錠できるエントランスシステム「kit HOME ENTRANCE」を活用したオートロック付きアパートでの置き配バッグOKIPPAの実証実験を開始すると発表した。
実証実験の背景
EC市場の拡大、人件費の高騰などにより近年課題となっている再配達問題。現在、宅配ボックスや「置き配」など様々な運用が模索されている。一方で、後付けの宅配ボックスについては、エントランス付近や住居付近に設置場所がない、あるいはセキュリティが不十分で「置き配」ができないなどの問題点も浮上している。
今回の実証実験では、TATERUが開発・提供する外出先からスマートフォンで受話応答・解錠が可能なエントランスシステム「kit HOME ENTRANCE」と、Yperが開発・提供する折り畳み可能で省スペースな置き配バッグ「OKIPPA」を活用した、オートロック付きアパートでの簡易配送・受取の実証実験を行う。
実証実験の概要
実施内容は、「kit HOME ENTRANCE」と「OKIPPA」のシステム連携に係る技術検証および、入居者が不在時の宅配業者の来訪を想定した簡易配送の運用検証だという。「OKIPPA」は一般的な宅配ボックスと異なり、常時スペースを必要としないため、手軽で簡単に設置することができる。
盗難などに対するセキュリティについては「kit HOME ENTRANCE」のアクセス制御により強化することが可能で、さらに宅配物を同意なく「置き配」されるのが不安な方も、スマートフォンからの遠隔応答によって、宅配業者を確認した上で簡易宅配ボックスでの受取を依頼することができるため、安全性を確保できる。
今回の実証実験の結果をもとに、「kit HOME ENTRANCE」のアップデートを行い、入居者の利便性とセキュリティの向上を推進するとともに、宅配ボックスがない物件や、入居者不在時の再配達問題の解決にも取り組んでいく。
なお、実施場所は、都内にある「kit HOME ENTRANCE」を導入したオートロック付きIoTアパートだ。実証実験は、2019年11月25日から開始しているという。
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(eiicon編集部)