名鉄生活創研の新事業『推しバース』、オープンイノベーションでβ版開発を実現 萩原電気グループの共創プロジェクト「Co-Sou」が異業種連携を推進
萩原エレクトロニクス株式会社は、同社が推進するオープンイノベーションによる事業共創プロジェクト「Co-Sou」を通じ、株式会社名鉄生活創研が展開する新規事業『推しバース』のベータ版開発を共創により実現したと発表した。
『推しバース』は、等身大のAIアバターと対話できるエンターテインメントサービスで、次世代の“推し活”体験を提供することを目的とする。生成AIを活用した没入感の高いコミュニケーションを特徴とし、リアルとデジタルを横断する新たな体験価値の創出を目指している。
「推しバース」×「origami+work」──設置の容易性と没入体験を両立する異業種連携
今回の共創では、サービス提供に不可欠となるパーソナルスペースの確保と、事業拡大を見据えた設置の容易性という二つの要件を両立するため、アルミニウム総合メーカーである株式会社UACJの新製品「origami+work」に着目。Co-Souを通じて製品発掘から提携に至り、『推しバース』向けの特別仕様モデルによるコラボレーションが実現した。
さらに萩原エレクトロニクスは、『推しバース』のバックエンドシステム全般におけるソリューション構築を担当するとともに、企画全体を横断した事業共創支援を実施。構想段階から実装・検証フェーズまでを一体的に支えることで、β版開発をスピーディに推進した。
事業共創をコーディネートする「Co-Sou」の役割
Co-Souは、「新しい商いを創る商社」を掲げ、異分野の企業が共走しながら事業構築を進めるオープンイノベーション活動である。ニーズの調査・深掘りからソリューション構築、異分野開拓まで、新規事業に必要なアクションを共に実行する“事業共創のコーディネーター”として機能している。
中核となる「Co-Sou コーディネートサービス」では、異分野進出や新規事業創出を同じチームとして推進し、社会実装をゴールに共走する。また、開発フェーズに応じた生産体制を一貫して支援する「Co-Sou スケールファブ」、未活用特許の外販を支援する「Co-Sou IP外販サービス」など、事業成長を後押しする複数のサービスを展開している。
地域・技術・人をつなぐ共創基盤へ──Co-Souの今後
今後、Co-Souは2026年春に「社内蓄積情報利活用プラットフォームサービス」のβ版ローンチを予定しているほか、スケールファブではハードウェアスタートアップとの連携を進めている。また、地元企業との共創による新分野事業の構築や、TechGALAのサイドイベント共同開催などを通じ、さらなる共創機会の創出を図る方針だ。
名鉄生活創研が進める『推しバース』の取り組みは、生成AIとリアル空間を融合させた新たな体験価値の社会実装に向けた一歩となる。異業種をつなぐCo-Souの共創モデルが、地域発イノベーションの加速装置としてどのような成果を生み出すのか、今後の展開が注目される。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)