OKI×関西エアポート ｜ 関西国際空港におけるAI対話エンジンを活用した、リモート案内システムの実証実験を開始

「パーパス」とはなぜ注目されるのか？誰のためのものか？5分でわかる基礎知識

⾃然エネルギーの爆発的普及を実現する「パワーエックス」 ｜ Jパワーより資金調達、協業の可能性を検討へ

有友純一郎

OKIは関西エアポート株式会社と、関西国際空港においてAI対話エンジンを活用したリモート案内システムの実証実験を7月27日より実施する。本実証実験では、AI対話エンジンを使用したAIチャットボットによる無人案内、オペレーターによるリモート支援により、空港内でのDX実現に向けて、空港利用者へのサービス品質の維持・向上と、案内スタッフの有効配置が可能かを検証する。 <h2>実証実験を開始する背景</h2>新型コロナウイルス感染症等の影響により、案内業務を始めとする空港業務のAI、映像、デジタル技術を活用したDX化の動きが進展している。今回の実証実験では、OKIの接客支援ミドルウェア「CounterSmart（注1）」を活用し、AI対話エンジンによる無人案内やオペレーターによるリモート支援を行う。 利用者対応の多数を占める施設案内などの問い合わせについて、AIチャットボットによる自動応対で解決できるようになると、案内スタッフはその他の問い合わせ対応に、より注力できるようになることが期待されている。 また本実証実験では、本システムを現行の案内カウンターに設置し、実運用に沿った検証を行うとともに、実際に利用したユーザーへアンケートを実施し、利用者から見た課題についても確認する。OKIは、今回の実証実験で得られた結果をもとに本格導入を目指すとともに、空港の利便性向上、安心・安全で快適な新しい旅の体験の提供を実現すべく、さらなる技術開発とクライアントのDX支援に取り組んでいく考えだ。 ＜実証実験の概要＞■期間：2022年7月27日（水）～2023年1月31日（火）■場所：関西国際空港 第1ターミナル1階到着口付近および2階案内カウンター（予定）■内容：AI対話エンジンによる無人案内の検証　　　　オペレーターによるリモート支援の検証　　　　自動多言語翻訳機能の検証▼システム画面イメージ<img src="https://auba-production.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/articles/3635/upload/MIcJ_1RLKsJfdL2TyR7YvA.jpg" class="auba-summernote-image" style="width: 100%;"> ※注1：CounterSmartとは、「音声認識、AI対話エンジンによる無人応対」と「音声・映像・画面共有によるリモート支援」を実現できる接客支援ミドルウェア。また、OKI独自の雑音除去技術を使用して利用者が操作するエリア音のみを収音するエリア収音マイクや、騒音環境下でも利用者に音が届きやすい指向性のあるスピーカーにより、空港などの騒音環境下においても、端末利用者と遠隔地にいるスタッフとのスムースな会話が可能。 ※関連リンク：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000586.000017036.html" target="_blank">プレスリリース</a>&nbsp; （<a href="https://twitter.com/tomoruba" target="_blank">TOMORUBA編集部</a>）&nbsp;

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佐々木現

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須原

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眞田 幸剛

新規事業やオープンイノベーションのプレイヤーやそれらを実践・検討する企業の経営者はTOMORUBAの主な読者層ですが、こうした人々は常に最新トレンドをキャッチしておかなければなりません。そんなビジネスパーソンが知っておきたいトレンドキーワードをサクッと理解できる連載が「5分で知るビジネストレンド」です。キーワードを「雑学」としてではなく、今日から使える「知識」としてお届けしていきます。 今回取り上げるのは「パーパス（経営）」です。ここ数年で耳にする機会が増えましたが、なぜ企業がパーパス経営に取り組むのでしょうか。そして、パーパス経営を実践することで誰のためになっているのでしょうか。新しい概念であるパーパスについて知っておきましょう。 <h2>パーパスとは企業が「社会にとってどのような存在価値があるか」を示すもの</h2>パーパス（Purpose）とは「目的」「存在価値」といった意味がありますが、ここ数年では「企業が社会にとってどのような存在価値があるか」を示すことをパーパス（経営）と呼び、新たな概念として注目を浴びています。近い概念の言葉として「ミッション」「ビジョン」「バリュー」などがありますが、日経新聞ではこれらの言葉とパーパスとの違いについて以下のように解説しています。<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px dotted #333333;">米ボストン・コンサルティング・グループでは、パーパスを「WHY（なぜ社会に存在するか）」と位置づけ、「WHERE」（どこを目指すか）を示すビジョン、「WHAT」（何を行うべきか）を示すミッション、「HOW」（どのように実現するか）を示すバリュー・カルチャーなどと分けて定義する。</div>これまで企業が提唱してきたビジョンやミッションといった言葉よりも、さらに上位の概念であると言えるでしょう。参考ページ：<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF281VT0Y1A121C2000000/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">パーパスとは 「存在意義」会社が自ら定義: 日本経済新聞</a> <h2>パーパスはなぜ注目を集めていて、誰のためのものなのか</h2>2020年頃から、日本でも企業のパーパスについて語られることが多くなりました。「パーパス経営」の著者、名和高司氏はパーパスが注目されている理由について「3つの市場からの要請」を挙げています。1.エシカル消費が注目される顧客市場2.環境・社会問題に関心の高いミレニアル世代・Z世代を中心とした人財市場3.ESG投資が広まっている金融市場このように、企業の社会的責任（CSR）やESG投資の台頭を背景に、企業が社会問題に取り組むことがクールであると認識されています。また、米国最大のロビー団体ラウンドテーブルは2019年に株主至上主義との決別として「企業のパーパスについての声明」を発表しています。その中で、世界最大の資産運用会社ブラックロックのCEOラリー・フィンクは「利益とパーパスは矛盾しておらず、むしろ利益と目的は密接に結びついています」と書簡を述べています。参照ページ：<a href="https://www.foresight.ext.hitachi.co.jp/_ct/17469872" target="_blank" rel="noopener noreferrer">「パーパス経営」とは。 【第1回】なぜ世界はパーパス経営に注目するのか</a>参照ページ：<a href="https://newspicks.com/news/6119820/body/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">【イラスト図解】Z世代が加速する、「社会を良くする」ビジネスが凄い</a> <h2>パーパス経営が生まれる以前における企業の「目的」をめぐる長年の議論</h2>パーパスという概念が生まれたのは2010年代後半になってからですが、それ以前から企業の「目的」とはなんなのか、長年議論が重ねられてきました。詳細な起源の解説は割愛しますが、ステークホルダーをバランス良く重視するのか、それとも株主の利益を最大化する「株主至上主義」なのか、はたまた株主だけでなく従業員や経営陣へのサービスを重視する「経営主義」なのか、時代によって論調は変遷してきました。そこに「企業の社会的責任（CSR）」をどう捉えるかも要素として加わり、近年ではESG経営やSDGsといった持続可能性の話も含め議論されるようになりました。2021年、ドイツ銀行の研究により、CSRやESGで高い評価を受けた企業は市場平均を上回る成績を残しているとの結果が明らかになったことで、企業がパーパスを策定する動きが広まってきた経緯があります。 <h2>国内で活発になるパーパスの動き</h2>国内でもパーパスを取り入れた企業が増えています。ヘルスケアスタートアップのおいしい健康は、味の素からの資金業務提携を発表した際に「食を通じた、世界の健康創造」という“協業パーパス”を策定しています。参照記事：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3212" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ヘルスケアスタートアップ「おいしい健康」×味の素 | 資本業務提携、食と健康のDXによる人生100年時代の社会課題解決へ - TOMORUBA (トモルバ)</a> また、保育支援サービス「ルクミー」を開発するユニファは「家族の幸せを生み出すあたらしい社会インフラを世界中で創り出す」というパーパスを掲げています。シリーズDで総額40億円の資金調達を発表した際に寄せられた投資家のコメントにはパーパスへの共感が多く寄せられていました。参照記事：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2745" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ユニファが国内外の投資家から40億円のシリーズD資金調達を実施 - TOMORUBA (トモルバ)</a> 加えて、企業のパーパス発信をサポートする枠組みも生まれています。博報堂とnoteはパーパスを起点とした企業・ブランドの情報発信を行うため、業務提携契約を締結し、企業向けサービス「new branding with note」を提供しています。参照記事：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2610" target="_blank" rel="noopener noreferrer">博報堂×note｜企業・ブランドのパーパスを発信・可視化するサービス“new branding with note”の提供で業務提携 - TOMORUBA (トモルバ)</a> <h2>【編集後記】大手企業・スタートアップがパーパスの潮流を牽引</h2>いくつか事例を紹介したように、大手企業やスタートアップがパーパスを掲げることは珍しくなくなってきました。パーパスを取り入れるほど市場の評価が高くなることも研究結果として出ており、パーパスに向き合わない理由がなくなりつつあります。大手企業・スタートアップがこの潮流を牽引することで、ボリュームゾーンである中小企業にもパーパスが浸透すればESG投資が循環し、持続可能性が加速するはずです。（TOMORUBA編集部 久野太一）<hr>■連載一覧第1回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2753" target="_blank" rel="noopener noreferrer">なぜ価格が高騰し話題となったのか？5分でわかる「NFT」</a>第2回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2776" target="_blank" rel="noopener noreferrer">話題の「ノーコード」はなぜ、スタートアップや新規事業担当者にとって有力な手段となるのか？</a>第3回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2784" target="_blank" rel="noopener noreferrer" style="color: rgb(12, 123, 190);">世界的なトレンドとなっている「ESG投資」が、スタートアップにとってチャンスである理由</a>第4回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2841" target="_blank" rel="noopener noreferrer" style="color: rgb(12, 123, 190);">課題山積のマイクロプラスチック。成功事例から読みとくスタートアップの勝ち筋は</a>第5回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2862" target="_blank" rel="noopener noreferrer">電力自由化でいまだに新規参入が増えるのはなぜ？スタートアップにとってのチャンスとは</a>第6回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2900" target="_blank" rel="noopener noreferrer" style="color: rgb(12, 123, 190);">「46%削減」修正で話題の脱炭素。46%という目標が生まれた経緯と、潜むビジネスチャンスとは</a>第7回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2917" target="_blank" rel="noopener noreferrer">小売大手がこぞって舵を切る店舗決済の省人化。「無人レジ」の社会実装はいつ来るか？</a>第8回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2965" target="_blank" rel="noopener noreferrer">実は歴史の深い「地域通貨」が、挑戦と反省を経て花ひらこうとしているワケ</a>第9回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/2991" target="_blank" rel="noopener noreferrer">音声配信ビジネスが日本でもブレイクする予兆。世界の動向から見える耳の争奪戦</a>第10回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3061" target="_blank" rel="noopener noreferrer">FIREブームはなぜ始まった？「利回り4%」「生活費の25倍の元本」など、出回るノウハウと実現可能性は</a>第11回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3083" target="_blank" rel="noopener noreferrer">若年層は先進層と無関心層が二極化！エシカル消費・サステナブル消費のリアルとは</a>第12回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3094" target="_blank" rel="noopener noreferrer">「ワーケーション」は全ての在宅勤務社員がターゲットに！5年で5倍に成長する急成長市場の実態</a>第13回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3115" target="_blank" rel="noopener noreferrer">なぜいま「Z世代」が流行語に？Z世代の基礎知識とブレイクしたきっかけを分析</a>第14回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3155" target="_blank" rel="noopener noreferrer">量子コンピュータの用途は？「スパコン超え報道」の読み解き方はなど基礎知識を解説</a>第15回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3195" target="_blank" rel="noopener noreferrer">市場規模1兆ドルも射程の『メタバース』で何が起こる？すでに始まっている仮想空間での経済活動とは</a>第16回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3219" target="_blank" rel="noopener noreferrer">『TikTok売れ』はなぜ起こった？ビジネスパーソンが知っておきたい国内のTikTok事情</a>第17回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3240" target="_blank" rel="noopener noreferrer">パンデミックが追い風に。マルチハビテーションが新しいライフスタイルと地方の課題解決を実現できる理由</a>第18回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3270" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Web3（Web3.0）とは何なのか？Web1.0とWeb2.0の振り返り＆話題が爆発したきっかけを解説</a>第19回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3319" target="_blank" rel="noopener noreferrer">フェムテックで先行する欧米と追従する日本。市場が活気づいている背景とは？</a>第20回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3366" target="_blank" rel="noopener noreferrer">withコロナに「リベンジ消費」は訪れるか？消費者の“意向”と実際の“動向”からわかること</a>第21回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3455" target="_blank" rel="noopener noreferrer">子供が家族の介護をサポートする「ヤングケアラー」の実態と、その問題とは？</a>第22回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3475" target="_blank" rel="noopener noreferrer">半導体不足はなぜ起きた？米中貿易摩擦、巣ごもり需要、台湾への依存などを解説</a>第23回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3536" target="_blank" rel="noopener noreferrer">【ビジネストレンドまとめ】注目を集めた5つの事業ドメインとは？</a>第24回：<a href="https://tomoruba.eiicon.net/articles/3596" target="_blank" rel="noopener noreferrer">長引くコロナ禍で顕著になる“K字経済”とは？格差が拡大する「ヒト」と「企業」</a>

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後藤繁樹

自然エネルギーの普及並びに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開する株式会社パワーエックス (PowerX, Inc.)は、電源開発株式会社（以下、Jパワー）より出資を受けることが決定したと発表した。 <h2>資金調達の背景</h2>日本政府が公表した2022年度の電力需給の見通しによると、夏と冬は全国的に電力不足になる可能性が高く、今夏は、東京や東北、中部エリアにおいてピーク時の電力予備率が3.1%と予測され、安定供給の余力がない状況だ。今冬はさらに状況が厳しくなり、全国７エリアで安定供給に最低限必要な予備率3%が確保できていないと想定されている（※1）。また、電力需給が逼迫する中、昨今の国際情勢により燃料調達動向の変動が激しく、調達リスクが高まっている。そのような背景から再生可能エネルギーなど、脱炭素の効果が高い電源の最大限な活用が期待され、再生可能エネルギーの出力変動の調整に大きな役割を担う定置用蓄電池の導入が必要とされている。パワーエックスは、先日発表した大型蓄電池組立工場「Power Base」を岡山県玉野市で建設し（<a href="https://power-x.jp/ja/news/pdf/PowerX_jp_20220623_1.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">※</a>）、安全性や経済性の両立を実現した蓄電池製品を2024年春から大量生産し、新たな「エネルギーソリューション」の構築やサービス展開を行う。この度は、Jパワーの出資により、相互の協業の可能性を検討するため、Jパワーの多様な発電資産および発電事業等で培ってきた技術やノウハウを情報交換しながら、再生可能エネルギーの普及を支えるインフラビジネスの創出を目指していくという。※1：参考：経済産業省 資源エネルギー庁「2022年度の電力需給見通しと対策について」 <h2>Jパワーについて</h2>Jパワー は、約70年にわたり低廉かつ安定した電力を供給するとともに全国で基幹送電線の建設・運用を行い、わが国の経済発展と国民生活の向上に貢献してきた電力会社だ。エネルギーを取り巻く事業環境の変化を捉え、最新技術の導入や新たな事業領域への挑戦など創意工夫を重ねてグローバルに成長を続けている。また、2011年2月に公表したJ-POWER “BLUE MISSION 2050”に基づいて再生可能エネルギーの拡大等の取り組みを進め、2050年カーボンニュートラル実現に貢献していくことを目指している。 ※関連リンク：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000091509.html" target="_blank">プレスリリース</a>　（<a href="https://twitter.com/tomoruba" target="_blank">TOMORUBA編集部</a>）

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