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身近に働いているロボットー「配膳ロボット」について

身近に働いているロボットー「配膳ロボット」について

趙徳鵬

将来的な人手不足を補うほか、非接触での料理提供は新型コロナウイルスの感染防止にも貢献すると飲食業界で配膳ロボットの導入が急速に進んでいます。

工場などで活躍している産業用ロボットなどは日常生活で見る機会はあまりありませんが、配膳ロボットを目にする機会は多くなっていくことでしょう。

配膳ロボットとは

配膳ロボットは、飲食店や病院、介護施設などで使用される自律型のロボットで、食事や飲み物をテーブルまで運ぶ役割を担います。配膳ロボットは、センサーやカメラ、人工知能などの技術を組み合わせて、周囲の状況を認識し、安全かつスムーズに移動することができます。

配膳ロボットは、人手不足や効率化のために導入されることが多く、また、高齢者や障がい者などの介護の現場でも役立っています。最近では、配膳ロボットが自宅での食事の配膳や、料理の手伝いをすることも期待されており、今後ますます普及が進むことが予想されています。

配膳ロボットの必要性

・人手不足の解消

人手不足が深刻化している飲食業界において、配膳ロボットは大きな助けとなります。従業員の負担を軽減することで、サービスの質を維持しながら生産性を向上させることができます。

また、高齢化社会においては、介護施設や病院での利用が期待されています。配膳ロボットが食事の運搬を担うことで、介護者や看護師の負担を軽減することができます。さらに、認知症などの患者さんがテーブルに自分の食事を運ぶことが難しい場合にも、配膳ロボットが代わりに運んでくれることで、自立支援の一助となります。

・非接触の実現

配膳ロボットは、繰り返しの単純作業をこなすことが得意であり、人間のミスやミスマッチを防ぐことができます。また、配膳ロボットが運搬することで、ウイルスの拡散リスクを減らすことができるというメリットもあります。

配膳ロボット導入による、飲食店での非接触化は、感染症への不安を低減することができる方法のひとつです。感染症とともに生活する時代が続いていくなかでも、顧客離脱を予防することが期待されます。

課題

配膳ロボットが働ける「環境づくり」

スペースの設計面では、ロボットがスムーズに移動できるように、広めのスペースを確保する必要があります。作業スペースや収納スペースを十分に設けることも大切です。

安全性確保面では、ロボットが人や物にぶつからないように、周囲にセンサーや安全装置を設置することが必要です。ロボットが落下や転倒しないように、十分な床面の平坦化と滑り止めの対策も必要です。

ロボットが作業する場所には、清潔で整頓された環境を整えることが重要です、また、ロボットの充電ステーションやメンテナンススペースを設けることも必要です。

つまり、配膳ロボットを活躍させるには、一定の通路幅が確保されており、床面がフラットである必要があります。さらに床の材質に気を使ったり、電源供給量を考えたり、湿度に気をつけたりしなくてはいけません。そう考えますと、「費用」の問題が出てきますので、ある程度の規模感がないと採算が合わないことも問題となってきます。

ロボットとの共生社会において、どういうふうにデジタル技術を駆使して飲食業経営をするか、一つの重要な課題となります。

趙徳鵬ロボットバンク株式会社

静岡文化芸術大学    生産デザイン学科卒業 カーデザイン
静岡大学大学院 工学研究科  工学 修士 
2015年に北京中関村に起業、APP開発中心、その後会社は大手ECサイトに売却 
2016年36krのグローバルビジネス優秀インキュベータに選出
2017年清華大学のグローバルビジネス優秀インキュベータに選出
2019年 月間5億PVを誇る、中国最大のベンチャー/ITメディア「36kr」36krspace
(米ナスダック上場)と 共同で初の海外インキュベーション拠点を設立 (日中ハイテク企業をつなぐ)
2020年 中国最大イノベーション大学 混沌大学日本支店設立(日中ハイテクイノベーション企業をつなぐ)
2022年  RobotBank当社設立 ロボティクスで実現するモノづくりDX、幸せライフスタイルDXを促進する

ロボットバンク株式会社

CEO

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