みんなの社食、シードラウンド1st closeで1.2億円を調達 ロッテベンチャーズ・ジャパンがリード、累計調達額は2億円に
有名店の味をオフィスで楽しめる社食サービスを展開する株式会社みんなの社食は2025年12月24日、シードラウンド(1st close)として第三者割当増資により1.2億円の資金調達を完了したと発表した。リード投資家は株式会社ロッテベンチャーズ・ジャパン。銀行融資を含む累計調達額は2億円となる。
“美味しさ”起点で組織課題を解く、有名店社食という選択肢
「みんなの社食」は、食べログ百名店や評点3.7以上の人気店のメニューを、日替わり・週替わりでオフィスへ提供する社食サービスだ。ランチの質を高めることで、出社体験の向上、社内コミュニケーションの活性化、組織の一体感醸成といった企業課題の解決に寄与する点を特徴とする。2025年6月の本格提供開始以降、スタートアップから大手企業まで導入が進んでいる。
出社回帰と物価高が後押し、社食ニーズが再燃
出社回帰が進む一方、オフィス立地の制約や混雑により“ランチ難民”が再び顕在化。社員食堂を保有する企業は全国約177万社のうち0.3%にとどまり、設備投資やスペース確保のハードルが高い。加えて物価上昇を背景に、食事補助の拡充など福利厚生強化への関心が高まっており、柔軟に導入できる社食サービスへの注目が集まっている。
NPS64.5が示す満足度、三方よしの事業構造
導入企業では「美味しいから自然と人が集まる」との声が多く、NPS(顧客推奨度)は64.5を記録。試食会に参加した33社へのアンケートでは、97%が「味に満足」、95%が「コミュニケーションが深まる」と回答した。
渋谷の有名カレー店「初恋」や鎌倉の人気中華「かかん」などと提携し、約7割が百名店。飲食店側はアイドルタイム活用や安定した食数確保が可能となり、従業員は0〜500円で有名店の味を享受、企業は福利厚生とエンゲージメント向上を実現する“飲食店・従業員・企業”の三方よしが強みだ。
調達資金の使途:店舗拡大と体験価値の深化へ
調達資金は、顧客体験の向上、メニュー・提携店舗の拡充、マーケティング投資、人員・組織基盤の強化に充当。今後半年以内に加盟店舗を約50店まで拡大し、ジャンル横断のラインナップを整える。さらに、使い捨て容器に代わるカトラリー提供や、店がオフィスに出店したかのようなビュッフェ設計など、体験価値を高めるプロダクト開発にも注力する。
ロッテベンチャーズ・ジャパンは「美味しい社食を気軽に導入でき、会社が元気になる点と、顧客体験を追求するチームに共感した」と投資理由を説明。
代表取締役CEOの齋藤武仁氏は「オフラインビジネスに強みを持つパートナーの支援を追い風に、顧客体験を飛躍的に高めたい。関わる全ての皆様と価値創出を進め、『働く人のランチを楽しく、豊かに。』というミッションの実現を目指す」と語った。
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(TOMORUBA編集部)