グリーベンチャーズ共同代表が新ファンド「STRIVE」を設立
東京及びシンガポールに拠点をおくベンチャーキャピタルファンドを運用する天野雄介氏、堤達生氏及びグリーベンチャーズ株式会社は、新ファンドとして「STRIVE III有限責任事業組合」を無限責任組合員とする「STRIVE III投資事業有限責任組合」の一次募集を完了し、運用を開始したことを発表した。
STRIVE IIIの主な出資者は、独立行政法人中小企業基盤整備機構、グリー株式会社、株式会社みずほ銀行、及びみずほキャピタル株式会社等だ。STRIVE IIIは本年末までを目処として引き続き出資者の募集を行い、ファンド規模を150億円まで拡充していく予定という。
また、新ファンドの組成に合わせ新たにファンド名及び俗称を「STRIVE」(読み「ストライブ」)とすることを発表した。STRIVEは、「努力する、励む、闘う」等を意味する英単語だが、起業家の野心やそれを実現するための努力や汗、積極的なハンズオン等、同社のスローガンや投資スタイルに近いニュアンスを持つという。
STRIVE IIIは、これまでのファンドと同様に日本、東南アジア及びインドにおける主にアーリーステージのスタートアップ企業へのハンズオン投資を実施する。特に、STRIVE IIIからは新たにハンズオン専門のチームを設立し、採用やコミュニティ運営等の投資後のバリューアップ支援を更に強化する方針だ。
既に日本で唯一のe-KYC・本人確認APIサービス「TRUSTDOCK」を提供する株式会社TRUSTDOCK、及びインドで塾向け管理ツール「Classplus」を提供するBunch Microtechnologies Private Limitedへの投資を実行している。
スローガン
「その野心を、スケールさせる。」
起業家と同じ舟に乗り、共に立ち向かい、共に汗をかく。
既存の投資家の枠からはみ出し、あらゆる面から事業成長を支える。
時代を拓く、その野心のために、私たちはどこよりも命を注ぎ、成功へと導いていく。
STRIVEの概要
STRIVEは、共同代表パートナーの天野雄介氏及び堤達生氏の投資家2名とグリーベンチャーズ株式会社との共同事業として、これまでに総額200億円超の資産(※注1)を運用するベンチャーキャピタル事業。
2011年の事業開始以降約8年に渡り、ジーニー社、FIVE社、Retty社、ウェルスナビ社、及びKaizen Platform社等を含む、日本、東南アジア及びインドのスタートアップ企業約60社に投資を実行している。
主にアーリーステージにおけるリード投資家として、STRIVEの経験豊かなチームが持つ知見とネットワークを活かして積極的なハンズオン支援によって、投資先の価値向上を通じて収益を上げることを目指しているという。
注1)運用資産額は、今回新たに組成中のSTRIVE III投資事業有限責任組合のコミットメント額に、これまで運用してきたAT-I投資事業有限責任組合、及びAT-II投資事業有限責任組合を合わせた総額を示す
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(eiicon編集部)