SQUEEZE×ヒューリック、資本業務提携を締結――ホテルDXで「次世代プラットフォーム」を構築へ
ホテル・観光領域におけるDXを推進する株式会社SQUEEZEは、ヒューリック株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表した。
本提携は、ヒューリックが掲げる「不動産の商社化」の一環として、同社が持つ不動産開発・ホテル運営の知見と、SQUEEZEが培ってきたホテルDXおよびスマートオペレーションのノウハウを融合させる取り組みだ。両社は観光・ホテル産業における生産性向上と新たな成長領域の創出を目指す「次世代プラットフォーム」の構築を目指す。
提携の背景と目的:観光需要拡大の裏にある「人手不足・生産性」の課題を解消
現在、インバウンド需要の急速な回復・拡大により活況を呈する日本の観光・ホテル産業だが、一方で「深刻な人手不足」や「現場の非効率・生産性の低さ」といった構造的課題に直面している。
この課題に対し、SQUEEZEはホテル運営をオペレーションまで一気通貫で担う「フル支援」モデルと、宿泊管理システム「suitebook」をはじめとする「テクノロジー支援」の両輪で事業を展開してきた。
一方のヒューリックは、中長期経営計画(2026~2036)において「不動産の商社化」を掲げ、不動産開発やM&A、多様なパートナーシップを通じた価値創造を推進している。
両社は、ヒューリックの「リアル(不動産・開発力)」とSQUEEZEの「テック(DX・運営ノウハウ)」を掛け合わせることで、個社にとどまらない業界全体の共通基盤(次世代プラットフォーム)を形成し、持続可能な観光産業の実現を図る。
主な協業内容:3つの軸で共創を展開
今回の提携において、両社は以下の3つの領域を中心に協業を推進する。
1. ホテル運営DXの高度化(共創プラットフォームの構築)
SQUEEZEの宿泊管理システム「suitebook」や遠隔運営の仕組みに加え、需要予測に基づき客室単価と稼働率を最適化する「AIレベニューマネジメント」などをヒューリックのアセットに導入。現場の省人化・効率化だけでなく、収益最大化までを強力に支援する。
2. 新規事業・プラットフォーム領域の拡張
清掃DX、遠隔運営、運営BPO、新規アセット開発など、両社のノウハウを組み合わせた新規事業を展開。ヒューリックグループのネットワークや保有アセットを活用した実証実験を行うことで、共創プラットフォーム上のサービス基盤を拡張する。
3. 不動産での協業(「HistoRy」等リアルアセットとの連携)
ヒューリックと株式会社リアルゲイトの合弁会社である「HistroRy合同会社」等との連携を推進。改修型ホテル事業をはじめ、次世代プラットフォームを支えるリアルアセットの供給基盤を共同で検討・拡大していく。
協業第1弾:銀座のオフィスビルをアパートメントホテルへ再生
協業の第1弾として、HistroRyが共同取得した東京都中央区銀座のオフィスビルを、41室の多人数・複数泊向けアパートメントホテルへコンバージョン(再生)するプロジェクトが始動している。
本施設では、SQUEEZEが企画・システム提供・運営を一気通貫で担う「フル支援」モデルを導入し、2028年春頃の開業を目指す。
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(TOMORUBA編集部)