三井不動産、総額70億円のライフサイエンス特化型CVCファンド「三井リンクファンド」を設立――「場・コミュニティ・資金」でシード期からの事業化・社会実装を一貫支援
三井不動産株式会社は2026年8月31日、ライフサイエンス領域に特化した独立系ベンチャーキャピタルのアクシル・キャピタル・グループと共同で、総額70億円のCVCファンド「三井リンクファンド(Mitsui Link-Fund)」を設立したと発表した。
新ファンドでは、創薬や再生医療、医療機器、ヘルステック領域のスタートアップを対象に、シード期からレイター期まで幅広い成長段階で投資を実施。「場」「コミュニティ」「資金」の提供を連動させ、研究シーズの事業化から成長、社会実装までを一気通貫で支援する体制を強化する。
専門VCや伴走パートナーと連携し、研究シーズの事業化を後押し
「三井リンクファンド」は、創薬・医療機器・再生医療・ヘルステック分野における革新的な技術・サービスを持つスタートアップを投資対象とする。研究開発期間が長く、大きな成長資金を必要とするライフサイエンス領域において、シード期からレイトステージまで継続的な成長資金を供給していく。
ファンドの運営は、ライフサイエンス領域でアーリーからレイトステージまで豊富な投資実績を持つアクシル・キャピタルが担う。さらに、創薬シーズの評価や事業化支援に強みを持つ株式会社RealizeEdge Partnersがサイエンティフィックコラボレーターとして参画。専門的な科学的・技術的評価やハンズオンでの伴走支援を組み合わせることで、質の高いスタートアップ創出を目指す。
「場・コミュニティ・資金」の三位一体でエコシステムを加速
三井不動産は2016年よりライフサイエンス・イノベーション推進事業を開始し、オープンイノベーションの基盤づくりに取り組んできた。
・場: 「日本橋ライフサイエンスビルディング」や賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」の整備・展開
・コミュニティ: 一般社団法人LINK-Jとの連携を通じた産学官・VC・スタートアップの交流・共創プラットフォームの提供
・資金: 既存のVCファンドへのLP出資を通じたリスクマネーの供給
今回の「三井リンクファンド」新設は、従来のLP出資による支援に加え、自社主導でのCVC投資機能を飛躍的に強化するものだ。
長年培ってきた「場」と「コミュニティ」の強みに、強化された「資金」を掛け合わせることで、研究成果の社会実装とライフサイエンス領域におけるスタートアップ・エコシステムの活性化を一層強力に推進していく。
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(TOMORUBA編集部)