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アリヴェクシスが、大原薬品工業と複数の創薬標的に対する低分子化合物の創出を目的とした創薬共同研究を開始

アリヴェクシスが、大原薬品工業と複数の創薬標的に対する低分子化合物の創出を目的とした創薬共同研究を開始

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アリヴェクシス株式会社は2月13日、大原薬品工業株式会社と、同社が選定した複数の創薬標的に対する低分子化合物の創出を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。独自の計算創薬基盤「ModBind™」を中核に、神経科学領域における革新的な治療薬の創製を目指す。

ModBind™を核に、標的探索から最適化までを連携

今回の取り組みでは、大原薬品が選択した複数の標的分子に対し、アリヴェクシスの計算創薬プラットフォームを適用したin silico評価や立体構造解析を通じて有望化合物を絞り込み、その後の実験系構築、合成、評価、最適化までを両社が協力して推進する。

計算科学の力で候補化合物の探索効率を飛躍的に高めつつ、長年医薬品の研究開発・製造販売に取り組んできた大原薬品の知見を掛け合わせることで、従来よりも迅速かつ精度の高い創薬プロセスの確立を狙う。

アリヴェクシスは本研究の推進にあたり、プラットフォーム利用に関する一時金および研究費を受領。今後、開発の進展に応じて合意条件に基づく対価を受け取る可能性があるとしている。

実証進む物理シミュレーション創薬の強み

ModBind™は、低分子化合物と標的タンパク質の結合強度を、生物活性データがない段階でも高速・高精度に予測できる物理学ベースのシミュレーション技術だ。経験則や既存データへの依存を抑えながら、探索初期から成功確率を高められる点が特徴である。

同社はこの基盤を活用し、これまでに5つの臨床候補化合物を創出。そのうち「MDI-0151」は2024年、スイス企業への大型導出に至っており、技術の有効性を裏付ける実績として注目を集めた。現在も複数の製薬企業との共同研究が進行している。

さらに同社は、経済産業省およびNEDOによる生成AI開発力強化プロジェクトにも採択されており、ModBind™とAI学習を融合させることで、生物活性を世界最高水準で予測可能な創薬基盤モデルの構築を目指している。

神経科学分野のアンメットニーズへ

アリヴェクシス代表取締役CEOの木村俊氏は、「我々の画期的なシミュレーション技術を活用することで、特定ターゲットに対する化合物発見を加速できると期待している。本プロジェクトを通じ、患者ニーズの高い疾患に対する新たな臨床候補の創出に貢献したい」とコメントした。

希少疾患や難治性疾患も含め、多様な医療課題に向き合ってきた大原薬品との連携は、計算創薬スタートアップの技術を社会実装へ近づける重要な一歩となる。データと物理、そして実験知が融合することで、創薬のスピードと成功確率はどこまで高められるのか。両社の取り組みが神経科学領域にもたらす波及効果に期待が高まる。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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