
法人向けにグリーン電力ソリューションを提供するクリーンエナジーコネクト、シリーズDファーストクローズで42.8億円を調達
法人向けにグリーン電力ソリューションを提供する株式会社クリーンエナジーコネクトは、2025年6月、シリーズDラウンドのファーストクローズとして42.8億円の資金調達を実施した。調達先は、株式会社環境エネルギー投資が運営する「EEI Booster1号投資事業有限責任組合」、株式会社ジェイ・グロースの「RJバリューPlus1号投資事業有限責任組合」、および匿名の投資ファンドの計3社。これにより、同社の累計調達額は574億円に達した。
Non-FIT太陽光発電の開発・拡充を加速
今回の資金は、再生可能エネルギーへの需要が一層高まる中、Non-FIT(固定価格買取制度に依存しない)低圧太陽光発電所の開発や、その管理・運用を支えるデジタル基盤「CEC-Cloud™」の機能強化に活用される。あわせて、導入後の効果を可視化・支援する「GXマネージャー®」や、取り組みを対外的にアピールする「GXモニター®」のアップデート、さらには蓄電池とBEMS(ビルエネルギー管理システム)を組み合わせた24時間365日の再エネ利用(24/7 CFE)体制の強化も図る。
RE100企業やグローバル企業との提携実績
クリーンエナジーコネクトは、RE100参加企業や脱炭素経営を推進する法人向けに、グリーン電力の導入計画から実行支援、効果検証までを一気通貫で提供している。これまでに、Amazon、Google、NTTグループ、三菱地所、第一生命保険、富士フイルム、千葉大学などと長期契約を結び、各社専用の太陽光発電所を通じてグリーン電力を供給してきた。現在、同社が展開するオフサイトコーポレートPPA(電力購入契約)用の発電所は2,200カ所を超える。
脱FIT型エネルギー事業で持続可能な成長へ
政府主導の買取制度に依存しないNon-FIT型発電所の開発は、柔軟性と市場対応力を持つ新たなモデルとして注目されている。クリーンエナジーコネクトはこの分野のパイオニアとして、顧客のニーズに即した脱炭素化を支援しながら、自社の成長を持続可能な形で実現している。今回の資金調達は、その取り組みにさらなる拍車をかけるものとなる。
国内外の企業が環境経営を強化する中、同社の存在感はますます高まっていくだろう。
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(TOMORUBA編集部)