CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスを展開するアスエネ、空調リーディングカンパニーのダイキンと戦略的資本業務提携を締結

アスエネ株式会社は、シリーズC2ラウンド セカンドクローズにおいて、ダイキン工業株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施した。これにより、シリーズC2ラウンドまでの投融資におけるアスエネの累計資金調達額は106億円となる。

また、アスエネとダイキンは北米および日本を中心とした脱炭素・省エネ分野の事業拡大を目的に、戦略的資本業務提携契約を締結した。本提携により、アスエネが提供するCO2排出量の見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」や脱炭素コンサルティングを含む幅広い支援と、ダイキンが強みとする空調・ビルマネジメント領域の脱炭素・省エネソリューションを組み合わせ、一気通貫で提供可能となる。北米および日本を中心とするグローバル市場において、脱炭素支援の高度化と展開を加速していく。

資金調達と資本業務提携の背景

脱炭素社会の実現に向けた世界的な動きが加速する中、建物由来のCO2排出量は世界全体の約2〜3割を占めており、空調や照明などのエネルギー管理の最適化が重要な課題となっている。日本ではGX-ETSの導入やSSBJ（サステナビリティ開示基準）に基づく開示義務の拡大により、企業の対応が急務となっている。

米国では、州・自治体や民間企業による脱炭素の取り組みが広がっており、気候目標の達成に向けたアクションが「計画策定」から「実行段階」へと移行しつつある。とりわけ、建物や設備におけるエネルギー効率向上の取り組みが活発化。高精度な排出量可視化と連動した実行可能なソリューションへのニーズが高まっている。

アスエネのCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」は、CO2排出量の見える化サービスにおいて国内No.1*の導入実績を誇る。米国には、現地法人「ASUENE USA」を設立し、地域特性に応じた市場密着型の事業展開を推進している。

ダイキンは、世界170カ国以上で事業を展開する空調業界のリーディングカンパニー。特に米国市場においては、空調・冷凍事業で1.5兆円超の売上規模を有し、近年さらに顕著な成長を遂げている。

*国内No.1：調査対象（CO2排出量見える化サービス、調査内容：調査対象各社のCO2の排出量見える化サービスについて累計導入社数を調査、調査方法：ヒアリング調査、調査対象時点：2024年7月末時点、調査実施：株式会社東京商工リサーチ）

ダイキンとの業務提携内容（北米および日本市場における事業共創の推進）

アスエネとダイキンは、ともに「日本発、グローバルNo.1」を目指し、脱炭素社会の実現という共通課題に取り組んできた。このような背景から、アスエネはシリーズC2ラウンド セカンドクローズの資金調達を実施し、ダイキンとの資本業務提携契約の締結に至った。

「ASUENE」の脱炭素プラットフォームと、ダイキンの空調・ビルマネジメントシステムを中心とする省エネ・削減ソリューションを連携させることで、企業がワンストップかつシームレスに脱炭素を実行できる仕組みを構築。

CO2排出量の見える化から、実効性のある削減ソリューションの導入・実行支援までを一貫して提供することで、省エネは企業にとってコスト削減となり、より積極的かつ持続的な脱炭素の取り組みを推進できるようになる。

今回の提携を通じて、北米および日本市場における両社の競争力を一層高めるとともに、持続可能な成長と脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速していく。

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（TOMORUBA編集部）