
クライメートテック企業・アスエネ、三井住友銀行のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana」を事業買収・統合
アスエネ株式会社は、株式会社三井住友銀行のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana(サスタナ)」事業を取得し、将来的な「ASUENE」事業との統合に向けた最終契約を締結した。同時に、同社はシリーズC2ラウンド1stクローズにおいて、株式会社三井住友ファイナンシャルグループを引受先とした第三者割当増資および株式譲渡取引を実施。SMBCグループとの戦略的資本・業務提携を一層強化する。
本件により、アスエネは脱炭素・ESG領域の事業において日本・アジアを代表する地位を確固たるものにし、クライメートテック企業としてグローバルNo.1を目指す。
「Sustana」事業取得・統合および戦略的資本提携強化の背景
気候変動対策がグローバルで加速する中、企業のサステナビリティ経営は高度化・複雑化している。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)や企業サステナビリティ報告指令(CSRD)などの規制対応に加え、投資家や消費者のESGへの関心の高まりを受けて、企業はサプライチェーン全体のCO2排出量を見える化し、削減に取り組むことが求められている。
アスエネは、2021年8月よりCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供し、CO2排出量見える化サービスにおいて国内No.1(※)の導入実績を持ち、10,000社以上の企業に導入されている。三井住友銀行をはじめとする業界のリーディングカンパニーとのデータ連携や資本業務提携を通じ、脱炭素・ESG経営に必要な包括的なサービスと専門的なコンサルティングをグローバルに展開中だ。
SMBCグループは、中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」において 「社会的価値の創造」を経営の柱の一つに据えている。三井住友銀行は、2022年5月から脱炭素事業として「Sustana」サービスを、東証プライム上場企業を中心に提供している。
本件は、「見える化」に強みを持つアスエネと、「グローバルな脱炭素金融支援」に強みを持つSMBCグループが、それぞれの強みを融合し企業の高度化し続ける脱炭素ニーズに応えるため、「Sustana」事業の統合と戦略的な資本・業務提携の強化に至ったものだという。
本統合により実現すること
本統合を通じて、以下の通り、アスエネはSMBCグループと業務提携を強化する。
①CO2見える化サービス「ASUENE」の圧倒的No.1の地位確立
②アジア・アメリカなどグローバル連携の強化
③両社による新たな共創の実行
事業進捗と資金調達の目的
アスエネは、クライメートテック領域で脱炭素・ESGのマルチプロダクトを展開。

CO2見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」は、シリーズC資金調達時と比較して、ARRベースで+95%で成長を続け、顧客導入社数*国内No.1で 10,000社を突破、提携企業数は210社を超えている。ESG評価クラウド「ASUENE ESG」は、被評価企業数が約15,000社を越え、多くの企業のESG経営を推進。また、「Carbon EX」のプラットフォーム登録社数は1,500社以上となり、登録事業者数で国内No.1を獲得している。
さらに、シンガポール、アメリカ、フィリピン、タイに続く5つ目のグローバル拠点として、2025年4月、イギリスに「Asuene Europe Limited」を設立。世界最大のサステナビリティ市場である欧州を起点に、環境規制への対応力を加速させていく。
※国内No.1:調査対象(CO2排出量見える化サービス、調査内容:調査対象各社のCO2の排出量見える化サービスについて累計導入社数を調査、調査方法:ヒアリング調査、調査対象時点:2024年7月末時点、調査実施:株式会社東京商工リサーチ)
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)