
エンジニアプラットフォームを提供するファインディ、シリーズDで国内外の投資家から総額20.5億円を調達。インドに続き、韓国・台湾へ進出
エンジニアプラットフォームを提供するファインディ株式会社は、シリーズDラウンドで総額20.5億円の資金調達を実施した。本ラウンドでは、JPインベストメント(※1)をリード投資家として、日本初投資となる韓国のLB Investment、米国のCarbide Ventures、台湾のDarwin Venture Managementに加え、国内のSMBCベンチャーキャピタル、ゼンリンフューチャーパートナーズ、インベストメントLab、オリックス、KDDI Open Innovation Fund 3号を引受先とした第三者割当増資を実施し、総額20.5億円を調達。これにより、本ラウンドまでの累計資金調達額は43億円となる。
(※1)JPインベストメント株式会社の子会社と三井住友トラスト・インベストメント株式会社を共同運営者とするJPSグロース・インベストメント投資事業有限責任組合
ファインディの事業について
同社は「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンを掲げ、ITエンジニア領域における個人・組織それぞれの課題解決に取り組んでいる。現在は、IT/Webエンジニアの転職サービス「Findy」、ハイスキルなフリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」、経営と開発現場をつなぐ戦略支援SaaS「Findy Team+(チームプラス)」、開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」、及びテックカンファレンスのプラットフォーム「Findy Conference」の5つのサービスを提供。
また日本国内に加え、2024年からはインドにて「Findy Team+」を展開。本ラウンドでの調達を機に、今後は韓国・台湾にも同サービスを展開し、グローバルでの事業拡大を加速していく。グローバル進出の背景には、「技術立国日本を取り戻す」という設立趣意があるという。企業成長の源泉であるソフトウェア開発において日本発のイノベーションを増やし、世界市場で競争力を持つ日本のIT企業を1社でも多く生み出すことを目指し、まずは同社がグローバルマーケットで通用する企業になることを企図している。
調達の目的 - 新戦略3つの柱
今回調達した資金は、新たに以下の3つの戦略のもと活用していく予定となる。
1.プラットフォームの強化
「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」をビジョンに、ITエンジニアの仕事探しに加えて、様々なDevOpsツール(※2)の利用機会拡大、大規模カンファレンスや先端技術の勉強会開催など、ITエンジニアの成長をサポートする事業を強化。また、プラットフォームの拡大に向けて、ファインディの各種サービスを共通IDで利用できる基盤も構築していく。
さらに、テック企業向けのエンジニア採用支援に加え、技術広報(エンジニア採用ブランディング)支援や開発生産性の改善、DevOpsツールの利活用最適化など、プロダクト開発全般において支援できるサービスおよびコンサルティング基盤を整えていく予定。
(※2)ソフトウェア開発と運用を効率化するクラウド型支援ツール
2.グローバル進出本格化
既存プロダクトである「Findy Team+」のグローバル進出を本格化。2024年より進出しているインドに続き、今回の資金調達により、韓国・台湾に進出する。2025年夏に韓国にて拠点開設、来年を目途に台湾での拠点開設を目指す。またインドに進出する日本企業の増加にあわせ、当社が培った知見をもとに他社のインド進出も支援していく予定。こうした活動を強化していきながら、2028年にはアジアでの導入企業1,600社を計画している。さらに、アジアのみならず、欧州でのプロダクトニーズも並行して調査していく。
3.生成AI活用を推進するプロダクトの開発
ソフトウェア開発において生成AIが欠かせないツールとなっている現状にあわせ、開発における生成AI活用を促進する新規事業を展開していく。
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(TOMORUBA編集部)