
自治体向け生成AIサービスを手がけるイマクリエ、郡山市で実証済みの「行政評価エージェント」を正式リリース。行政業務の効率化と質の両立を実現へ
株式会社イマクリエは、福島県郡山市と実施した生成AI活用のPoC(概念実証)で高い成果を収めたことを受け、行政評価業務を支援する「行政評価エージェント」を2025年5月20日に正式リリースした。
本サービスは、同社が郡山市と共同で開発・運用した「総合計画エージェント」を改称したもので、郡山市の行政業務における実績をもとに汎用性を高め、全国の自治体向けに本格提供を開始する。
郡山市とのPoCで明らかになった圧倒的な有効性
本実証実験(PoC)は、郡山市の「DX戦略課」「行政マネジメント課」「未来創造課」の3課を対象に実施。対象業務は、行政評価、挨拶文の作成、議会対応資料の作成、実施計画案の作成の4つ。とくに行政評価業務では、郡山市独自の評価基準に沿った内容を短時間で出力できることが確認され、全課から「継続的に利用したい」との声が寄せられた。
行政マネジメント課からは「一次評価を入力するだけで、客観性のある二次評価案が即座に生成され、業務そのものの刷新を実感した」との評価を得たほか、DX戦略課からは「データ構造化により図表の精度が高まり、既存業務に適したテンプレートの活用で、迅速かつ正確な対応が可能になった」とのコメントが寄せられている。
行政評価特化の新サービスとして全国展開へ
「行政評価エージェント」は、担当課が入力した事務事業の実施結果に対し、評価基準に基づいた評価文を自動生成することで、属人性の高い行政評価業務を標準化・効率化する。郡山市で得られた「評価品質を維持しつつ、時間を短縮できる」という成果を基に、全国の自治体業務に応用可能な設計に拡張された。
今後は全国での生成AI活用を加速
イマクリエはこれまでにも全国33自治体への生成AI導入支援を行っており、汎用ツールの提供から職員向け研修、業務プロンプト設計まで一貫して支援している。今後も「行政評価エージェント」の普及を皮切りに、自治体のDX推進と住民サービスの質向上を後押ししていく構えだ。
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(TOMORUBA編集部)