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ソフトウェア開発を手がけるKnowhereが4.8億円を調達 現役プロ野球選手も出資、野球解析ツール「SmartScout」が本格拡大へ

ソフトウェア開発を手がけるKnowhereが4.8億円を調達 現役プロ野球選手も出資、野球解析ツール「SmartScout」が本格拡大へ

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2025年4月17日、ソフトウェア開発を手がける株式会社Knowhereが、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家とする総額4.8億円の資金調達を実施したと発表した。

注目すべきは、今回のラウンドに千葉ロッテマリーンズや東京ヤクルトスワローズの現役選手が個人投資家として名を連ねている点だ。プロの現場からの信頼を得ていることが、Knowhereのプロダクトに対する評価の高さを如実に物語っている。

投資家陣にプロ野球選手の名も

今回出資したのは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ニッセイ・キャピタル、mint、Three Arrows Capital Limited、千島土地、Central Japan Seed Fund、アス・キャピタル・パートナーズなど。さらに、千葉ロッテマリーンズの西野勇士選手・唐川侑己選手、東京ヤクルトスワローズの木澤尚文選手といった現役プロも参加しており、技術への信頼感が伺える。

Knowhereが開発・提供する「SmartScout」は、AIを活用して選手の投球やパフォーマンスをリアルタイムで解析できるツールだ。スマートフォン1台で運用可能という手軽さと、MLBおよびNPBでの導入実績を持つ高精度な技術が特徴だ。

怪我予防や選手の潜在能力の発掘に寄与する同製品は、プロの現場におけるスカウティングやトレーニングの現場で浸透しつつある。

アマチュア市場へも本格進出へ

プロの現場で評価されるSmartScoutは、今後アマチュア市場への展開も加速する。2025年春にはベータ版、夏には正式版をリリース予定で、高校野球や大学野球といった育成段階の選手たちにも技術の恩恵が広がる。これにより、日本野球の底上げにもつながる可能性がある。

同社はすでに複数のMLB球団や米国のトレーニング施設と協議を進めており、今回の資金調達により営業およびサポート体制をアメリカ現地で強化する方針だ。グローバルなフィールドでの競争力を高め、次なる成長ステージへと踏み出す。

「野球のインフラへ」リード投資家と代表が語る展望

グロービス・キャピタル・パートナーズのプリンシパル・磯田将太氏は、今回の出資について次のようにコメントしている。

「伊藤さん(Knowhere 代表取締役 伊藤久史氏)の野球への情熱と、現場からの高い期待を感じた。スマホ1台で解析が可能という点は、将来的に野球界のインフラになり得るポテンシャルを秘めている」

これに対し、伊藤代表も「MLBとNPBの両リーグで実績を持つ日本のスタートアップはまだ少ない。その一社であることを誇りに、世界で戦っていきたい」と語っている。

テクノロジーによってスポーツの価値を引き出すKnowhere。プロからアマチュア、そして国内から海外へ。データ解析が当たり前となる時代において、SmartScoutは「現場に根ざした革新」として、野球の進化を支えていく存在となりそうだ。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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