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歯科業務DXを支援する東京科学大学発ベンチャー・エミウムが約6億円の資金調達を実施

歯科業務DXを支援する東京科学大学発ベンチャー・エミウムが約6億円の資金調達を実施

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歯科業界のデジタル変革を推進するエミウム株式会社が、新たに約6億円の資金調達を実施した。今回の調達により、累計資金調達額は9億円に達し、同社はさらなる成長を加速させる方針を示している。

歯科業界のDX推進と同社の取り組み

歯科医療・歯科技工業界は、近年デジタル技術の導入が急速に進んでいる。口腔内スキャナー(IOS)やCAD/CAMシステム、3Dプリンターなどが普及し、従来の手作業による歯科技工のプロセスが大きく変わりつつある。また、AIを活用した診断支援や歯科技工物のデジタル設計技術も登場し、患者の負担軽減や治療精度の向上に寄与している。

一方で、業界の構造的な課題も顕在化している。とくに、歯科技工士の人材不足は深刻だ。厚生労働省のデータによると、歯科技工士の国家試験合格者数は最盛期の30%ほどに減少し、技工所の経営も厳しさを増している。こうした状況下で、DXによる生産性向上が求められている。

エミウムは、これらの課題に対する解決策として、歯科技工業務を効率化するクラウド型基幹システム「エミウム クラウド技工」を提供。技工物の受発注管理や工程管理、歯科医院との連携を支援し、従来のアナログ業務の効率化を実現している。同サービスは短期間で急成長を遂げており、直近1年間で取引数量が26倍、ユーザー数は32倍に拡大した。

今後の投資戦略

今回の資金調達には、新規投資家としてBeyond Next Ventures、三菱UFJキャピタル、あおぞら企業投資が参画し、既存投資家のDNX Venturesも追加出資を行った。エミウムは、調達した資金を以下の領域に重点投資する計画だ。

  1. AI搭載クラウドソフトの深化

    より高度なAI技術を取り入れ、歯科技工業務のさらなる自動化・効率化を図る。

  2. FinTech機能の統合

    クラウド技工システムに決済機能を組み込み、請求・支払いのプロセスを簡素化。

  3. HRテックとの融合

    技工士の採用支援機能を強化し、人材不足の課題に対応。

  4. 研究開発の強化

    東京科学大学との共同研究を深化させ、歯科医療・歯科技工分野での技術革新を促進。

エミウムは、自社サービスを単体のプロダクトに留めず、複数の技術・事業を掛け合わせた「コンパウンドスタートアップ」としての成長を目指している。歯科業界全体の課題を俯瞰し、包括的なソリューションを提供することで、持続的な競争優位性を築こうとしているのだ。

今後の展望:歯科業界の未来

デジタルデンティストリーの発展が進む中、エミウムは単なるDX支援企業にとどまらず、歯科医療の新たなインフラを創り出す存在として進化を続けている。同社の挑戦は、業界の課題解決だけでなく、患者のQOL向上にも直結する重要な取り組みだ。

今回の資金調達を契機に、エミウムがどのように歯科業界の変革を推し進めていくのか、今後の動向に注目が集まる。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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