INSIDE TECHの「AIQ」、約16億円の資金調達を実施
INSIDE TECHで“ヒトのさらなる可能性”を拡張するAIQ株式会社は、第三者割当増資、融資において、総額約16億円の資金調達を実施した。
今回の資金調達では、新たにJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社が運営するJICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合、豊島株式会社が運営するファッション&テクノロジー2号投資事業組合、及びTIS株式会社より、また既存投資家であるSMBCベンチャーキャピタル株式会社が運営するSMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合より第三者割当増資を実施。更に、りそな銀行より追加融資を実施している。
豊島株式会社とは業務提携契約を締結し、豊島株式会社が所有する製造及び販売データと、AIQが所有するソーシャルメディアの様々な分析データを基に、AIを活用したアパレル企業への商品提案やソーシャルメディアの活用をはじめとしたPR戦略の提案などを行うことで、クライアント企業の利益向上を目指すという。
事業説明及び主な資金使途
AIQは、INSIDE TECH（ヒトの表面的な情報だけでなく見えない領域も含めたあらゆる情報を、テクノロジーによって可視化し、ヒトの新しい可能性を拡張する革新的取り組み）を事業のコアとしている。
徐々に「集団」重視から「個」重視へ変わりつつある時代の変化で今までになかった働き方やライフスタイル等がより一層認知されるようになっており、またCOVID-19の影響により急速にDX化のニーズが高まっている中で、同社はINSIDE TECHを駆使したソーシャルマーケティング運用支援SaaS「moribus」及び「MATCH ENCER」を提供している。これらのSaaSは、法人顧客の売上につながる属性分析や売上増に繋がる運用プランを自動生成するマーケティング運用支援を行うことでDX化を支援することができ、既に多くの利用客に導入されているという。
現在AIQは、信頼性の高いグッドデータ、独自技術及び蓄積してきた営業ノウハウを駆使し、事業基盤の拡大を進めている。今回調達した資金で、既存プロダクトの更なる発展のための組織やマーケティング活動の強化、新規事業をより推進する組織の組成を行う。特に、組織体制強化を最重要視しており、更なる積極的な人材採用および経営体制の強化を進める計画だ。
資金調達概要
■今回の第三者割当増資、融資による資金調達額
16億円
■累計資金調達額
28億円
■新規投資家
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(※1)
豊島株式会社(※)
TIS株式会社
■既存投資家
SMBCベンチャーキャピタル株式会社(※)
(※)それぞれが運営するファンドで引受
各社コメント
■JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 パートナー 海北 大輔氏
AIQ社が提供するサービスは、時代の変化に合わせたソーシャルマーケティングによる収益化の仕組みの定着、発展など、我が国のソーシャルコマースにおける新たなエコシステムの構築に貢献するものです。本件投資により、AIQ社へのバリューアップのサポートを提供し、企業価値向上のため成長加速を支援します。
■豊島株式会社 執行役員 営業企画室長 溝口 量久氏
データ分析を強みとするAIQ社と、ファッションを中心としたもの作りを強みとする弊社が連携することで、小売企業様への新しいサービス提供が可能になると期待しております。データに基づいて丁寧に「販売」に関する課題を洗い出し、商品企画に地道に反映させて行くPDCAを継続することで弊社の取引先様とともに「適量生産と適量販売」に向けた取り組みを進めて参りたいと考えております。
■TIS株式会社 シニアプロデューサー 山岸 功昇氏
急速にニーズが高まっているDX化と共に、働き方やライフスタイルも「集団」から「個」に変遷していき、弊社のクライアントも多様性に適応出来る事業展開が求められてきています。
今後、更に存在感が増していく「個」に対して、ソーシャルメディア業界において先行したポジションにいらっしゃるAIQ社と協業・共創を進めることで、両者のビジネスが拡大することを期待しています。
■SMBCベンチャーキャピタル株式会社投資推進部 次長 川戸 啓太氏
ソーシャルコマース市場が大きく成長を続けるなか、AIQが持つプロダクトは「個」を可視化することで得られる精度の高い分析によって、多くの企業のマーケティングに活用されています。
高い技術・開発力と、「個」の可視化により個人が活躍できる世界を目指すという強い使命を持ったAIQ社が更なる成長を遂げることを期待しています。
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