1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. AIで不動産業界の変革に挑むトグルホールディングス、シリーズBラウンドにおいて総額38億円の資金調達完了
AIで不動産業界の変革に挑むトグルホールディングス、シリーズBラウンドにおいて総額38億円の資金調達完了

AIで不動産業界の変革に挑むトグルホールディングス、シリーズBラウンドにおいて総額38億円の資金調達完了

0人がチェック!

不動産業界の変革を目指すトグルホールディングス株式会社(以下、トグル)が、シリーズBラウンドにおいて総額38.3億円の資金調達を完了した。今回の資金調達には、日本郵政キャピタルやALL STAR SAAS FUND、BRICKS FUND TOKYOなどが参加。得た資金を活用し、さらなるプロダクト開発と組織強化を進める方針だ。

不動産投資市場が抱える課題

日本国内には約280兆円規模の投資用不動産が存在するものの、その価値が正しく評価されていないケースが多い。特に土地の評価は時間とコストがかかるため、小規模物件においてはROI(投資利益率)に見合わないことが多く、データ化が進んでいない。この状況が、不動産の最適な活用を妨げているのだ。

その結果、有望な土地が適切な投資家に届かず、本来持つべき価値が活かされないままとなっている。トグルは、AI技術を活用することで、この課題を解決しようとしている。

AIが可能にする不動産価値の可視化

トグルは、AIを活用した土地評価テクノロジーを開発。土地の基本情報を入力するだけで、都市計画や条例を考慮した建築可能な建物データを自動生成する。この技術により、周辺エリアの取引データや路線価情報を自動収集し、その土地が持つポテンシャルを可視化できるようになった。

また、トグルのグループ会社であるデベロッパーのフジケンはすでにこの技術を導入している。これにより、従来の14倍の効率で用地取得が可能になり、売上は99億円を突破した。さらに、この技術をSaaSプロダクトとして提供し、業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。

シリーズB調達資金の活用と今後の展望

今回のシリーズBラウンドでは、日本郵政キャピタルやALL STAR SAAS FUNDなどの著名投資家が出資。加えて、北國銀行や武蔵野銀行からの当座貸越枠も確保し、さらなる事業拡大の基盤を固めた。

今後、トグルは不動産クラウドファンディングや投資事業の分野にも進出し、不動産流通の透明性向上に取り組む予定だ。同社は、「すべてのまちと、まちをつくる人たちのために」というミッションを掲げ、不動産、建築、金融の3領域を融合させたデジタルインフラの構築を目指している。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件