農家向け脱炭素施策のなど収益化など手掛けるフェイガー、3.4億円の資金調達を実施
農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がけるフェイガーは、東京海上ホールディングス、農林中金キャピタル、環境エネルギー投資、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資により、3.4億円のプレシリーズAラウンドの資金調達を実施した。「世界をもっとサステナブルに。社会にもっとフェアネスを。」を新たにパーパスに掲げ、生産者の収入向上と持続可能な農業のあり方を目指していくという。
調達の背景と今後の展開について
同社は、2023年1月にシードラウンドで7,200万円の資金調達をして、主に水田の中干し期間延長を通じ2,000ha、約5,000t-CO2のクレジットの生成を進めた。今後、国内はもとより東南アジアを中心とした海外展開の加速や生産者の品質・収穫量の維持・拡大、高品質なカーボンクレジットの生成・販売のための体制構築などを推進していくために3.4億円の資金調達を実施した。
調達した資金を元に、2024年は15,000ha、約50,000t-CO2のクレジット生成に向けて事業を拡大していくという。
同社について
同社は農業分野の温室効果ガス削減ポテンシャルの大きさに着目し、主に水田の中干し期間延長(水のマネジメントにより水田から排出されるメタンを抑制する手法)を通じて農家と共同して脱炭素農業を推進し、その取組の成果をクレジット化した収益を農家へ還元している。
また、カーボンクレジットの生成から販売までを一貫して取り組んでいるからこそできる、脱炭素に取り組む生産者の「顔が見えるクレジット」として企業に提供し、オフセットだけではなくPRなども含めた価値提供を行っている。
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