デスクレスワーカーの現場改善をDXする「Cayzen（カイゼン）」、プレシリーズAで1.8億円の資金調達、脱炭素経営の支援にも注力
現場の改善提案クラウド「Cayzen（カイゼン）」を提供するエイトス株式会社（愛知県豊田市）は、このたびプレシリーズAラウンドで1.2億円の資金調達を実施したことを発表した。既存株主である株式会社ジェネシア・ベンチャーズからの追加出資に加え、今回新たに、株式会社HAKOBUNE、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社、株式会社MTG Venturesを引受先とする第三者割当増資を実施し、2021年のシードラウンドからの累計調達額は約1.8億円となった。
Cayzenとは
「Cayzen」は、『経営の目標』と『現場の改善活動』をリンクさせ、 目標達成を促進するツールだ。経営の目標達成に向け、現場の改善提案活動・現場業務の見える化、 集計や目標との差異分析を行い、対策実行を管理する までの一連のサイクルをワンストップでサポートする。 現場の業務活動に関する報告を一元化し、 属人的でなく、システムの仕組みで経営と現場の改善の取り組みを繋ぎ、組織一丸となった改善活動を支援する。
また、Cayzenの仕組みを脱炭素・ESGに応用し、現場からのボトムアップで、省エネのアイデア出し、想定効果算定、実行の状況、オペレーション変更により発生する課題・対応策等を可視化し、活動モニタリング・評価、運用を支援する。
＜プロダクト紹介動画＞
資金調達の目的・背景
今回調達した資金の使用用途は、改善提案クラウド「Cayzen」の更なる機能強化のための開発費、及び顧客サポート等の組織体制強化をするためのものだという。
投資家コメント
■株式会社ジェネシア・ベンチャーズ 相良 俊輔 氏
昨年のプレシードラウンドに続いて、今回も追加出資の機会をいただきました。「ボトムアップで製造現場の課題を収集する」という創業来の事業アイディアは、「デスクレス産業における経営・現場間の情報のサイロを解消する」という第二段階へと発展的に移行しました。脱炭素、人的資本開示の義務化という二大潮流も僕らの普遍的な歩みを後押しする成長因子として作用しており、満タンに積んだエンジンで滑走路を駆け抜ける向こう1年が楽しみでなりません。Go Eitoss！
■HAKOBUNE Founding Partner 木村マサヒロ 氏
日本の基幹産業である製造業では、現場で働くデスクレスワーカーの方々が今も日々カイゼンを進めています。「Cayzen」は紙主体で行われているこれらの活動をデジタル化することにより、さらにボトムアップでの脱炭素経営の推進と働く人々のモチベーション向上などの組織マネジメントにも道を切り開くDXツールです。誰もがもつ創造性と可能性を最大化させたいという嶋田代表の熱い想いが、日本のデスクレスワーカーの新しい働き方を実現してくれると信じています。
■NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社 インベストメント部 チーフ 太田 匡紀 氏
嶋田代表の“現場で働く人々への深い理解と共感”をサービスへと落とし込み、現場課題を自ら情報収集する姿勢や事業推進力にエイトスの可能性を感じ、今回のラウンドへ参加しました。今後、十六フィナンシャルグループの持つリソースを最大限活用し、地域企業への新しい価値提供をご一緒していきたいと考えます。
■株式会社MTG Ventures 代表取締役 藤田 豪 氏、代表パートナー 伊藤仁成 氏
CJSファンドからカイゼン文化発祥の中部地区豊田市生まれ、豊田通商出身の嶋田氏率いるエイトス社に投資実行致しました。世界に誇れる改善活動をデジタルでよりクリエイティブに、さらに脱炭素活動に繋がるサービス進化への挑戦。持続可能な製造現場の仕組みづくりの実現に向けて共にチャレンジして参ります。
経営チームのコメント
■エイトス株式会社 代表取締役 嶋田 亘 氏
エイトスは、改善活動のデジタル化を通して、現場の一人一人の創造性と可能性を解放し、その積み重ねが社会の発展に繋がると信じ、事業を推進してきました。また、改善活動が脱炭素経営の推進においても大きな役割を持ち、今後はその促進に貢献できる様サービスを発展させていきます。この度、新たな投資家の皆様に入っていただき、共に「Innovation by All －すべての働く人が当事者として変化を起こせる社会をつくるー」というビジョンの実現に向けて、一層前進していきたいと思います。
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