アストラゼネカ×エクサウィザーズ | 高カリウム血症をはじめとした、カリウム値が気になる方の食事・栄養管理を可視化するためのアプリケーションを開発
アストラゼネカ株式会社は、AIを利活用したサービス開発を行う株式会社エクサウィザーズと共同で、食事を撮影するだけで簡単にカリウムを測ることができるアプリケーション AIフードスキャナー「ハカリウム」を開発した。
開発の背景
高カリウム血症は、血清カリウム値が異常に上昇した状態を指す。日本では30万人1を超える患者が、主に慢性腎臓病の進行やその他食事などの影響により高カリウム血症を発症している。血清カリウム値が異常に高いと、致死的な不整脈や心停止を引き起こすことがある。さらに、慢性腎臓病、透析、心不全等を背景疾患に持つ高カリウム血症患者の食事・栄養管理は、各種ガイドラインを踏まえた厳しい食事制限がかかるという実態があるという。
ハカリウムは、高カリウム血症の患者をはじめとした、カリウム値が気になる人やその家族が、食事・栄養の摂取量を可視化し、コントロールすることで、毎日の食事をより楽しんでもらうことを目的に開発された。患者と医療従事者における食事・栄養管理にかかる適切なコミュニケーションをサポートし、そして、患者自身の自主的な栄養管理の一助となることを目指しているそうだ。
アストラゼネカは、慢性腎臓病、透析、心不全等を背景疾患に持つ高カリウム血症患者の食事・栄養管理のサポートに貢献し、一人でも多くの方が元気に長く人生を楽しんでもらうための活動に取り組んでいく考えだ。
エクサウィザーズは、ヘルスケア領域で事業を展開する企業と共同で、AIの利活用を通じて人々の健康に寄与する事業開発に取り組んでいる。今回のサービスリリースによりユーザーへのさらなる価値提供を目指していく方針。
アストラゼネカの循環器・腎・代謝 (CVRM) 領域について
循環器・腎・代謝 (CVRM) はアストラゼネカの主要治療領域のひとつであり、同社にとって重要な成長ドライバーである。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしている。アストラゼネカは、循環器・腎・代謝 疾患をもつ世界中の患者の健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進展抑制、さらには臓器およびその機能の再生の実現を目指している。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオ・医薬品において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事している。英国ケンブリッジを本拠地として、同社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者に使用されている。日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、および呼吸器・免疫を重点領域として患者の健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動している。
エクサウィザーズについて
エクサウィザーズは2016年の設立から、一貫して社会課題解決に取り組むためにAIを利活用したサービスの開発・実装、戦略立案などの事業展開を行っている。エクサウィザーズの事業セグメントはAIプラットフォーム事業とAIプロダクト事業の二つに分かれ、マルチセクターマルチモーダル戦略としてAIプラットフォーム及びAIプロダクト事業の両輪を回しながら、独自のアルゴリズム・データを蓄積している。累計特許出願数174件、累計特許取得件数79件(2022年9月末時点)であり、ロボット、AIカメラ等のハードウェア領域においても先進技術を保有している。
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