アバター事業を手がける「AVITA」× 大阪警察病院 | 医療機関におけるアバター利用の実証実験を開始
アバター事業を手掛けるAVITA株式会社と社会医療法人警和会大阪警察病院は、2022年9月10日より大阪警察病院にアバターによる院内案内システムを導入し、実証実験を開始したと発表した。新病院の設立(2025年1月開院予定)に向けて、医療機関におけるDXの可能性を模索することに加えて、職員の感染予防と新たな雇用創出を目的とし、アバター活用に関する実証実験を推進していく。
導入されたアバターによる院内案内システム
大阪警察病院に導入されたアバターによる院内案内システムは、装置前で質問を言うと音声と画面表示で回答するシステムになっている。
(2022年9月5日大阪警察病院撮影)
本システムでは、AVITA社のアバター接客サービス「AVACOM(アバコム)」とアバター(デジタルヒューマン)を活用。すでに子供から高齢者まで年齢や性別を問わず、多くの人が興味を持ってアバターに話しかける様子が見られているそうだ。案内業務だけでなく、今後は大阪大学 石黒浩研究室での20年以上の研究成果を活かして、来院者や患者に寄り添う新しいサービスの提供を目指していく考えだという。
【大阪警察病院でのアバター活用例(予定)】
■通院患者向けの案内・受付業務
■入院患者に寄り添った入院生活のサポート
■アバターを活用したリハビリテーション など
大阪警察病院 院長 澤芳樹 氏のコメント
『2025年1月に開院予定である新病院のコンセプトは、「いのち輝く未来病院」です。新病院では、先進技術や情報通信技術を活用し、病院業務の効率化や患者さんに安全で安心な医療を提供するためにスマートホスピタルを構築します。その一つの取り組みとして、アバターが対応する総合案内や受付などを想定しており、一方では、新病院が開院する年に大阪万博2025も開催され、テーマパビリオンの中でもアバターと共生する世界が描かれる予定です。そこで患者さんや利用者へのサービス向上のために、このような世界観が新病院で実現できればと考え、また病院職員の働き方改革にも繋がることを期待して実証実験に協力をしました。今後、アバターによる案内システムがレガシーとして未来の病院に取り入れられることを期待しています。』
AVITA株式会社 代表取締役CEO 石黒浩 氏のコメント
『アバターはこれからの働き方を大きく変えていきます。病院においてもアバターを使えば、安全安心に働くことができます。また在宅でも働けます。開いている時間をうまく利用して効率よく働くことができます。一方で、サービス享受者にも大きなメリットがあります。アバターは時に人よりも話やすく、気軽に相談ができます。また、様々な場所で様々な対話サービスを提供することで、より患者の方々に寄り添った対話サービスを提供できます。是非アバターが創る新しい未来を体験していただければと思います。』
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