クラウド型建設プロジェクト管理サービスを運営するアンドパッド、総額約122億円の資金調達を実施
クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営する株式会社アンドパッドは、Minerva Growth Partnersをリード投資家とし、海外機関投資家を中心に新規投資家・既存株主を引受先とした第三者割当増資を実施した。併せて、株式会社三菱UFJ銀行と株式会社商工組合中央金庫から融資を受け、総額約122億円の資金調達を実施した。
同社は、これまで約87億円の資金調達を実施しており、今回の調達により累計資金調達額は約209億円になる。また、同時に今後の展開として戦略的投資方針を定めた「ANDPAD Second Act」を公表した。
同ラウンドにおける参加投資家・金融機関一覧(順不同)
■投資家
Minerva Growth Partners
米国 機関投資家(名称非開示)※
T. Rowe Price
グロービス・キャピタル・パートナーズ
DNX Ventures
ジャパン・コインベスト
日本政策投資銀行
フォースタートアップス
※1931年にロサンゼルスで設立された世界最大級のロング・オンリー機関投資家
■金融機関
三菱UFJ銀行
商工組合中央金庫
直近の事業状況
同社は、現場の効率化から経営改善まで一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の提供を2016年より開始した。それ以降、直感的で使いやすさにこだわったプロダクト開発と「ANDPAD」の導入・活用への徹底したサポートにより、現在では14.5万社、38.6万人を超える建築・建設業界の方に利用してもらうシェアNo1のサービスへと成長している。
提供開始当初は、新築・リフォームなど住宅業界での活用が主だったが、2020年以降ゼネコン・専門工事業界へと活用が急速に広まり、現在も業種ごとに求められる課題解決のため製品開発に取り組んでいる。
また、2021年11月には「ANDPADアプリマーケット」を公開した。建設業界は裾野が広く、工事内容や種別によって生じる課題、求められる解決策が異なる。こうした多岐にわたる業界課題の解決に向け、ANDPAD APIを活用した外部サービス連携を強化し、建設業界全体のデジタル化を推進する建設DXプラットフォーム化を進めている。
2022年にはベトナム現地法人の立ち上げ、インドからの新卒採用を開始するなどグローバルな環境での開発体制を整え、サービス開発を行なっている。
資金調達の目的と使途および今後の展開を示す「ANDPAD Second Act」
今回、当社は成長投資の加速および海外機関投資家を中心とする投資家層のさらなる拡大を目的として、総額約122億円の資金調達を実施した。
調達した資金の主な使途は、1)同社の事業を支える人材基盤の形成に向けた採用・育成、2)グローバルな開発体制の構築に向けた国内外からのエンジニアの採用、海外開発拠点の拡充、3)顧客基盤の獲得およびプロダクトの獲得ならびに人材獲得を企図した買収・出資等を予定している。
同時に、今回の資金調達と、今後の戦略的な投資領域に関する基本方針を「ANDPAD Second Act」と位置付け、6つの戦略的投資を推進するとともに、建設業界全体の課題解決を目指すという。
6つの戦略的投資
カテゴリーリーダーとしてプロダクトおよびGo to Marketへの圧倒的な投資
複数プロダクトへの開発投資によるLayer Cake戦略の実行
アプリマーケットに参画するパートナーへの投資によるネットワーク効果の促進
データ基盤への投資によるSystem of Actionの推進
Con-tech領域を中心としたR&D投資による先端技術の現場実装
M&Aおよび資本提携を通じた新サービスおよび新規事業の創出
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