クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営するアンドパッド、40億円の資金調達を実施

クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営する株式会社アンドパッドは、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家とし、DNX VenturesやSalesforce Ventures、BEENEXTの既存投資家を引受先とする約40億円の第三者割当増資を実施した。今後2020年9月を目処に、総額約60億円（今回の調達額を含む）の資金調達を完了する予定だという。併せて、建築業界のDX化に貢献するアライアンスを開始する。

資金調達の背景

アンドパッドは、「幸せを築く人を、幸せに。」というミッションを掲げ、業界の人手不足解決、働き方改革を加速させる建設・建築業に特化したクラウド型建設プロジェクト管理サービスを提供している。

2020年7月現在で2,000社の企業に導入されており、今回の調達資金によって、プロダクト開発体制の増強による顧客体験の圧倒的な向上、そしてR＆Dとして、業界全体のDX化に貢献するテクノロジーを追求し、社会実装の検証を進めていく。

ANDPADアライアンスとは

現場仕事が多い建設・建築業界の働き方も、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機にテレワーク化が進むなど、デジタル化への動きが加速しており、今後さらなるDX化・IT化への投資拡大が予想される。

また、コロナ禍による現場直行直帰のワークスタイルへの変化やFAX出社への懸念、建設業就業者の約3割が55歳以上と高齢化が進んでいるなどの社会背景により、クラウドサービスである「ANDPAD」へのニーズと期待も増加している。

そこで、建築会社の業務DX化に貢献するべく、「ANDPAD」と併用できるサービスを案内・システム連携を進めていく。

ANDPADアライアンスの構想

① 建築業界特化のソリューション・サービスとの連携

業界に精通したERPや原価管理パッケージ、見積作成、B2Cマッチング、瑕疵保険、教育サービスなどと連携。

② 建築業界にこれから貢献するテクノロジーとの連携及び共同研究

電子契約、営業管理、マーケティングツール、IoT、産業用ドローンなどと連携。

パートナーサービス（初期）

■クラウドサイン

施主向け契約書類や、パートナー間の基本契約などで、電子契約「クラウドサイン」を活用できる連携を進める。その契約情報を「ANDPAD」上で作成・保存・バージョン管理できるシステム環境を実現する。

■Salesforce

グローバルでCRMをリードするセールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce Sales Cloud」とAPI連携し「ANDPAD for Salesforce」を提供予定。

顧客情報、営業情報、施工情報の一元管理を可能とする。

■NEXT STAGE（ネクストステージ）

国内屈指の第三者施工品質評価会社である株式会社NEXT STAGEと共同で、住宅建築における施工管理全体のチェックリストの効果的なエビデンス管理ができるよう「ANDPAD」に搭載する。また現場で是正し進むべき品質管理・安全管理・環境保全に特化した「GenKan-NS」との連携も強化する。 

■ハウスリフォーマー育成学院（住まいの株式会社）

多能工のリフォーム職人を実務研修で短期育成するハウスリフォーマー育成学院の活動に共感し、実務研修時の「ANDPAD利用」および、「ANDPAD」などITツール利用授業を共同開発していく。

ANDPADについて

「ANDPAD」は現場の効率化から経営改善まで一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービス。2016年のサービスリリース以来、直感的で使いやすさにこだわった開発と導入・活用への徹底したサポートで、契約社数2,000社、利用社数50,000社を超えている。国土交通省のNETIS (新技術情報提供システム) にも登録されており、14万人以上の建設・建築関係者が利用しているクラウド型建設プロジェクト管理サービスとなっている。

＜会社概要＞

社名：株式会社アンドパッド

事業内容：クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の開発・販売・運営

※関連リンク：プレスリリース

（TOMORUBA編集部）