Rapyuta Robotics| マーキュリアインベストメントから資金調達を実施、複数・異種ロボットの協調連携を実現するソフト強化へ
ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を提供するRapyuta Robotics株式会社(ラピュタ・ロボティクス)は、株式会社マーキュリアインベストメント、および伊藤忠商事株式会社が共同で組成した「マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合(通称:BizTech ファンド)」から資金調達を行ったと発表した。なお、BizTech ファンドは、不動産・物流業界の変革に挑戦する企業の支援を目的としたファンドとして知られている。
資金調達の背景と目的
Rapyuta Roboticsは、複数のロボット、および複数種類のロボットを賢く協調制御することを得意とする、ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を開発・提供している。注力しているドメインは、倉庫物流の自動化だ。このプラットフォーム構想の第一歩として、2020年5月には、物流倉庫用協働型ピッキングアシスタントロボット(自律走行型のAMR、Autonomous Mobile Robot)の商用化を実現した。
このような状況下、マーキュリア、および傘下に上場物流REIT運営会社や大手3PL会社を要する伊藤忠商事を始めとする、マーキュリアの投資家のリソースやネットワーク、物流の知見を得ることは、同社のプロダクト開発、事業成長に大きなシナジーをもたらすと考え、今回の資金調達に至ったという。
なお調達した資金は、複数、および異種ロボットの協調連携を実現する、Rapyuta Robotics独自の群制御AI、ソフトウェアの開発に投資する予定だ。当該分野は、まだ世界的にも黎明期にあるが、「rapyuta.io」の技術を発揮できる分野であること、様々な商品を扱う倉庫物流を自動化する上で不可欠な技術となることから、戦略的な注力分野に位置づけているそうだ。
ファンド担当者からのコメント
Rapyuta Roboticsが持つ高い技術力、日本企業でありながら多国籍チームで開発を行う国際性、そして世界的に見てもまだ黎明期であるロボットプラットフォームという構想を、戦略面だけでなく技術的な面からアプローチしている独自性を高く評価しています。今後、日本発のロボットプラットフォーマーとしてグローバル展開が出来るよう、マーキュリアとBizTechのネットワークを最大限活用し、支援してまいります。
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(TOMORUBA編集部)