バーチャルオフィスの「oVice」、シリーズBで総額45億円の資金調達、コクヨとの業務提携によりハイブリッドワーク環境構築を加速
oVice株式会社は2022年8月31日、シリーズBラウンドで新規投資家および既存株主含む複数投資家を引受先とする第三者割当増資に加え、複数の金融機関からの融資により総額45億円の資金調達を行ったことを発表した。
また、オフィスを中心とする空間デザインやコンサルテーションなどを行うコクヨ株式会社と業務提携契約を締結。今回の資金調達および業務提携により、テレワークとオフィス出社が混在する「ハイブリッドワーク」においてシームレスなコミュニケーションを実現し生産性を向上させるための環境構築を加速させるとともに、海外展開およびそれにともなう人材採用を強化する。
調達の目的と今後の展開
oViceは2020年8月にサービスをリリース。これまでに2,200社を超える企業や団体に、バーチャルオフィスやバーチャルイベント会場などとして活用されてきた。
テレワークとオフィス出社が混在する「ハイブリッドワーク」の定着や、居住地を制限しない人事制度の広がりなど「働き方」が多様化するなか、コミュニケーションの断絶を解消し、生産性の高いワークプレイスとしてバーチャル空間「oVice」をさらに進化させるため、今回45億円の資金調達を実施。調達した資金は主に以下の用途に活用していく。
<主な資金使途>
①ハイブリッドソリューションを含めたプロダクト強化
②アメリカなどを中心とする海外展開
③人材採用の強化
④マーケティング活動
本ラウンドにおける資金調達や投資家について
<第三者割当増資:40億円>
参加投資家一覧(※順不同)
・既存投資家:One Capital、Salesforce Ventures、JAFCO、Eight Roads、Miraise、DGインキュベーション
・新規投資家:海外投資家、SBIインベストメント
<金融機関からの融資 5億円>
・みずほ銀行
・商工組合中央金庫
コクヨとの業務提携について
oVice株式会社は、コクヨ株式会社と、新たなハイブリッドワーク環境の構築を推進していく業務提携契約を締結し、戦略的な事業提携を開始した。両社は今後、分散した人と情報をつなぎ、離れていても常時自然につながっている状態を創り出す、新たなサービスの研究・開発を通して、「デジタルワークプレイス」の事業化を目指す。
働き方・働く場を自律的に選択しつつ、生産性高くチームでコラボレーションができる新しい環境の構築により、「出社か、リモートか」という二項対立的思考から脱却し、リアルとデジタルが融合した環境を創出することで、企業価値を高めるためのハイブリッドワークが実現できるとの考えだ。それぞれの得意分野でシナジー効果を生み出し、リアルとデジタルに分散したワークプレイスを“シームレス”につなぐことで、さまざまな課題の解決を目指す。
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