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人工知能テクノロジー・スタートアップのシナモンAI、第一生命から資金調達を実施

人工知能テクノロジー・スタートアップのシナモンAI、第一生命から資金調達を実施

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国内でも有数の人工知能ソリューションを提供する株式会社シナモンは、第一生命保険株式会社を引受先とする5億円の第三者割当増資を実施した。顧客が保有するナレッジからAI時代の新たな事業構造を創造することを目指し、AIコンサルティング・AIプロダクトと組織体制を継続的に強化するとともに、保険業界全体のデジタルトランスフォーメーション推進を目指すという。

事業シナジーの推進:AI活用による生命保険業のバリューチェーン変革

シナモンAIは、この第三者割当増資を実施することにより、生命保険業のバリューチェーンにおける抜本的な変革へ向けて、第一生命との事業シナジーを追求する。

シナモンAIは、これまでも、保険金・給付金請求時に提出される診断書の「医学用語が記載された手書き文字」(非構造化データ)をテキスト文字(構造化データ)化するAI技術を第一生命に提供してきた。こうした非構造化データの活用は、第一生命のコンサルティングセールス面や契約管理のオペレーション面、あるいはコンプライアンス等の品質面において展開可能と考えており、「AI」が「人」の「バディ」になる態勢を目指し、バリューチェーンにおける業務の高度化・効率化を図っていきたいと考えている。

また、第一生命との人材交流を通じて、シナモンAIは、高度なAI技術の水準とスタートアップならではのスピード感を活かし、第一生命社員のAI人材の育成を支援する。こうした事業シナジーを通じて、シナモンAIは、第一生命をはじめとした、保険業界全体におけるDXの促進を目指すという。

第一生命、常務執行役員 岩井氏のコメント

シナモンAI様には、当社がお客さまへの保険金・給付金等のお支払いを迅速かつ確実に実行するために一層の働き方改革が求められる中で、事務効率化に大きく貢献しているAI-OCRエンジンを開発いただきました。開発にあたっては、ユーザーとの接点となる部分を適切にデザインする工夫など、技術力に加えてAIとビジネス融合をデザインする適切なコンサルティングでAIプロダクトに協働いただきました。このAIプロダクトの協働プロセスは、その他業務へのAI技術の活用検討において、大きな役割を果たしていただいています。AIの機械学習テクノロジーは、コストセンターとなっているカスタマーサービスを代替するなど、大きな可能性を秘めており、我々は、シナモン様のAI技術力に加え、AIプロダクトにおけるコンサルティング力こそが、企業としての競争力の源泉になるものと大いに期待しています。

また、これまでの取組を通じて、期待する高いAI技術力の発揮に加え、積極的に当社ビジネス理解を進め、当社社員と一体となってビジネスへのAI適用アイデアを提言いただくなど、品質高度化を追求し続け、プロジェクトをリードする姿勢は、ビジネスパートナーとして、大変頼もしく感じています。

AIをビジネスに適用していくためには、AIベンダーだけがAIを創り上げるのではなく、当社社員が当たり前のようにAIを理解して活用するようにならないといけないと考えています。まさに、シナモン様が新たなAI活用の可能性を積極的にご提案いただくことで、当社グループのAI技術への理解深化にも貢献していただいており、近い将来、当社グループが従来のICTのように、AIを当たり前に使い熟す時代がやってくるものと確信しています。

今回のパートナーシップ強化により、シナモンAI様の高いAI技術力により、当社の様々な分野で業務を効率化・高度化されることを期待しています。多くの業界でAIをビジネスに活かす事例が増えている中、共に生命保険業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)をリードしていきたいと思います。

シナモンAI 代表取締役CEO 平野氏のコメント

2022年現在保険業界は劇的な変化の中にあります。病気やケガなどの万一に備えて保険に加入するという従来の考え方から、事業範囲を医療やウィルビーイングまで拡大し、そもそも心配なことが起きないという究極の状態に向かっているといえるでしょう。

デジタルトランスフォーメーション(DX)においては今後、顧客接点の最大化、保険商品のパーソナライズ化、営業活動や各種手続きの効率化といった領域で、革命的進化が起こります。私たちシナモンAIは、それらを実現する鍵はナレッジの集約化・高度化だと考え研究開発を進めてまいりました。

第一生命様とはAIへの関心が高まり始めた2017年からAI導入プロジェクトの検討をご一緒させていただきました。AI導入を実践する企業も少ない中、設立したばかりの弊社にご連絡いただき、プロジェクト発足、育てていただいたことに心より感謝しております。その後、シナモンAIのAI-OCRエンジン「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を実業務で活用いただき、DXの推進に貢献できたことはうれしい実績となっています。

これからは、私たちが培ってきた非構造化データからナレッジを抽出する技術をKnowledge Hubとして体系化することで、保険業界全体に広く提供を行い、業界全体のDXを推進してまいります。

加えて、保険業界はその社会的責任の大きさから、ダイバーシティ、サステナビリティ、レジリエンス等の領域での責任ある取り組みも重要視されています。当該領域でもAIの活用が大きく貢献できると確信し、プロジェクト化すべく計画中であり、ご期待いただければ幸いです。

今後の取り組み

シナモンAIは、InsTechの加速によるイノベーション創出を目指す第一生命との協業を推進すると共に、保険業界各社へ、顧客が保有するナレッジからAI時代の新たな事業構造を創造し、飛躍的な成長を先導する変革のシェルパ(先導役)として、高度なAIソリューションの提供を継続していく。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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