データテクノロジースタートアップのマインディアが約5億円の資金調達を実施
データテクノロジースタートアップの株式会社マインディアはKUSABIをリード投資家とし、他複数のVC及び大手事業会社を引受先とした第三者割当増資で約5億円の資金調達を実施した。
マインディアは2018年の創業以来「個人の中に埋もれている価値をテクノロジーで再発掘してデータを有効活用し、世界中のビジネスを加速させる」をミッションに、一般個人をユーザー化し、そのデータを解析・分析して企業に提供するプラットフォーム「Mineds」を提供してきた。
創業時から提供していた一般消費者の生の意見やサービス利用実態の動画データをクラウド上で生成・AI解析するサービス(Mineds for Insight Data)に加え、EC上での購買行動を解析するデータサービス(Mineds for EC Data)もローンチし、解析済みのデータ規模はサービス開始時期から約2500倍と急速に拡大している。
また、需要に関しても資生堂ジャパン、江崎グリコ、トヨタコネクティッド、ライオン、メルカリ、Meta Platformsといった日本を代表する企業やグローバル企業に利用されるまで事業が成長しており、昨今のリモート環境の普及やEC化への急速なシフトとともに市場も大きく伸張する見込みだ。
2022年5月には個人ユーザー向けの新アプリ「Pint」をリリースし、「購買や行動情報のデータを個人のユーザーが提供することで、これまで得られなかったようなメリットを個人が享受できる仕組み」をテクノロジードリブンで構築した。得られたデータをMinedsで顧客企業に提供するとともに、将来的にはデータに基づいたアプリ上での企業のプロモーション施策にも対応する予定。このアプリを含めたマインディアが構築するプラットフォーム、データエコシステムを通じてデータと個人の関係、ひいては未来の個人と企業の関係をより良い形へアップデートしていきたいと考えているという。
資金調達の目的
今回の資金調達により、本格的なマーケティング投資の開始、 新アプリPintの新機能開発やデータ分析基盤の強化など事業拡大に伴う開発への投資、及び全職種での採用の強化を推進していく。
アプリの改善や新機能追加による個人ユーザーへのさらなる価値提供、圧倒的な速度で増え続ける膨大な量のデータを解析しスケールさせられる開発体制の構築、クライアント企業への営業体制のさらなる強化を目指すとともに、今後は購買データ解析にとどまらず、データに基づいたプロモーションといったデータ利用の一歩先の川下までワンストップで支えられるプラットフォームとエコシステムを構築していく。
KUSABI パートナー 吉田 淳也 氏からのコメント
最近では毎日「Cookie取得の同意」をタップしてニュースを読んでいます。煩雑ですね。便利だったはずのインターネットが緩やかに不便になっているようにも見えます。これは進化でしょうか。
インターネットよ、清濁併せ呑みながらこの先どこへ向かうのか、と考えていた矢先、鈴木さんに出会いました。鈴木さんはインターネットがもう少し自由だった時代に、Facebook Japanで自由を謳歌していた仕事人。インターネットに対する深い理解の下、その進化の秘密を熟知しています。これからのインターネットがユーザーに直に寄り添ったものになる時、マインディアのプロダクト群は大きく花開いている、そう信じ、今回有難くも投資させて頂きました。作ったばかりの新しいピカピカのファンドで。期待しています。
関連リンク:プレスリリース